初心を忘れず、基本を丁寧に積み重ねていく。信頼される管理員の仕事は、その姿勢から始まります。

コミュニティセンター便り第120号-2025年6月1日発行
更新日:2025年6月1日
多くの方々の人生100年時代の新しい働き方(ダブルワーク ・ フリーランス) の実現のために、月刊ニュースレター 「コミュニティセンター便り」をお届けします。第120号では、 埼玉西エリアを中心に、 確実に代行業務をこなすOさん (60代) をご紹介します。
目次
Q.これまでのご経験を教えてください
クロネコヤマトの配送センターでパートとして19年間、荷物の仕分けをしていました。けっこう体力を使う仕事でしたけど、体力には自信があるので苦じゃなかったですね。
周りの方も明るくて、すごく雰囲気のいい職場でした。その職場に入ってから、私自身、かなり変わったと思います。
もともとはそんなに人と話すタイプではなかったのですが、だんだんコミュニケーションを取るのが楽しいと思えるようになって、人と話すことが好きになりました。
新しいことに挑戦するのは好きですね。
川越に引っ越してきてからは、住んでいるマンションで理事を3年やっていましたし、前には学童保育の支援員もしていたことがあって、子どもたちとも関わる機会がありました。
Q.コミュニティセンターとの出会いは?
コミュニティセンターとの出会いは、私がマンションの理事を務めていたことがきっかけでした。理事として活動する中で、日々管理員さんと関わる機会があり、「自分にもこうした仕事ができるのではないか」「ぜひやってみたい」という思いが芽生えました。
そこで、自宅でインターネットを使って検索をしたところ、偶然コミュニティセンターのホームページが目に留まりました。内容を拝見し、「ここでなら自分らしく
働けるかもしれない」と感じて、すぐに電話をかけました。その後すぐに面接の日程が決まり、とんとん拍子で話が進みました。
Q.代行管理員の仕事の面白いところは?
私にとって、代行管理員の仕事のいちばんの魅力は、さまざまな場所に行けることです。もともと出かけることが好きで、移動そのものが苦になりません。電車での移動もむしろ楽しみに感じていて、知らない地域や駅を訪れるだけでも新鮮な気持ちになります。
ひとつの物件にずっと勤務するのも落ち着いていて良いと思いますが、代行という立場で日々違う場所に伺うからこそ感じられる変化や、新しい発見があるのがとても楽しいです。それぞれの物件には違った特徴や雰囲気がありますし、毎回新しい気持ちで仕事に向き合えるので、自分にはこの働き方が合っているように思います。
Q.苦労したことはありましたか?
苦労というよりも、未経験でこの仕事を始めたので、最初はすべてが不安でした。現場に入るたびに、「これで合っているのかな」と不安になることばかりでした。でも、少しずつ慣れていく中で、自分なりに工夫をするようになり、そういった不安も徐々に減っていきました。工夫を重ねるうちに自信もついてきたと思います。
Q.どんな工夫をされていますか?
たとえば、設備のスイッチがたくさんあって混乱しそうなときには、付箋にメモを書いて貼るようにしています。日報の返却位置なども忘れやすいので、目印をつけて迷わないようにしています。
また、書類や鍵、清掃用具などは、必ず元の場所にきちんと戻すことを心がけています。正規管理員さんへ円滑にお仕事を引き継げるようにという気持ちも込めています。
ちょっとしたことではありますが、そういった積み重ねが安心と信頼につながっていくのではないかと思っています。
Q.業務をするうえで意識していることは?
業務に取り組むうえで、常に意識しているのは「初心を忘れないこと」です。仕事に慣れてくると、どうしても思い込みや自己流が出てしまうことがありますが、そういうときこそ基本に立ち返ることが大切だと思っています。
また、事前の引継ぎをしっかり行うことで、安心して業務に臨むことができますし、自信を持って対応できるようになります。マンション管理員の仕事は、基本を丁寧に積み重ねていくことで、信頼につながると考えています。
Q.仕事をしていて嬉しかったことは?
仕事をしていて嬉しかったのは、正規管理員さんから「評判がいいよ」と声をかけていただいたことです。自分の働きが誰かの役に立っているのだと実感できて、とても励みになりました。何気ないひと言ですが、ずっと心に残っています。
Q.趣味は?
趣味として長く続けているのが、陶器の絵付けです。もともとは展示会で作品を見かけて、興味を持ったのがきっかけでした。それから本格的に学び始め、52歳の ときに講師の資格を取得しました。
今では自分の活動を広げ、ワークショップを開催したり、カルチャーセンターで講座を開いたりしています。週に1回、大人向けの教室を開いていて、生徒さんたちも長く続けてくださる方が多く、そうしたご縁がとても嬉しく感じられます。
もともと子ども向け教室よりも、大人がゆっくりと集中して取り組める講座にしたいと思っていたので、今のスタイルが心地よく続けられて もちろん準備など大変なこともありますが、それ以上に、生徒さんが楽しみに通ってくださる姿を見ると、「私も頑張ろう」と思えます。絵付けを通して新しい仲間との出会いも増えていて、この趣味はこれからも大切に続けていきたいと思っています。
Q.今後の目標などありますか?
習い事や講師としての活動と両立しながら、無理なく、でも前向きに仕事を楽しんでいきたいと思っています。講師としての活動は、私にとって生活の中の張り合いであり、学びの場でもあります。そうした時間を持ちながら、マンション管理員として仕事をすることも、自分のペースで続けていけたらと思っています。
また、管理員としては、「この人なら安心」と思っていただけるような、信頼される存在になりたいです。日々の小さな積み重ねや丁寧な対応を通して、安心感を与えられるような管理員を目指していきたいと考えています。
Q.後進の方へメッセージをお願いします
管理員の仕事は、特別なスキルよりも、基本をしっかり守ることが何より大切です。研修で教わったことを忠実に実践していれば大きなトラブルにはなりません。コミュニティセンターの研修はとても丁寧でわかりやすく、基礎からしっかり学べる環境が整っていて、本当にありがたいと感じました。
もし少しでも「やってみたいな」「気になるな」と感じたら、まずは思い切って一歩踏み出してみてほしいです。これまで自分がしてきた経験が意外なかたちで役に立ったり、気づいていなかった自分の力を発揮できたりする仕事だと思います。

この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
コミュニティセンターでは
シニアの方にピッタリの
お仕事を紹介しています
マンション管理員やコンシェルジュなど、シニアの方にピッタリのお仕事がたくさんあります。
どのような内容でもご相談ください。丁寧にお答えいたします。
未経験の方も大歓迎です!
まずはお気軽にご相談ください。