夫はマンション管理員、妻はマンションコンシェルジュ-コミュニティセンターの仕事で夫婦円満
コミュニティセンター便り第116号-2025年2月1日発行
更新日:2025年2月1日
第116号では、 都内でコンシェルジュ、 管理員としてご活躍され、 自分の時間を大切にしながらウェルビーイングを体現されているKご夫妻にお話を伺いました。
Table of Contents
Q.まずは三枝子さんから、マンションコンシェルジュのお仕事に就かれたきっかけを教えてください。
三枝子さん:もともと私は引っ越し屋さんで働いていて、不動産屋さんを車で回り、会社のパンフレットを配布する仕事に就いていました。
ある日、会社が倒産し、解雇されました。そのことを、趣味のバレーボール仲間に相談したら、マンションコンシェルジュの仕事を紹介してくれました。
常勤コンシェルジュとして仕事を数年続けていましたが、コンシェルジュ会社がコミュニティセンターに変わったタイミングで、私たちコンシェルジュも転籍を希望しました。
この物件に愛着もありましたので、コミュニティセンターに登録することによって、そのまま同じ物件で仕事を続けることができました。マンションコンシェルジュとしての歴は12年ほどになります。
コミュニティセンターの社員の皆さんはとても頼りになり、私たちスタッフにも良くしてくださるので、今の環境には非常に満足しています。
Q.マンションコンシェルジュのお仕事内容を教えてください。
三枝子さん:マンションコンシェルジュの主な業務は、共用施設の予約受付、宅配便やクリーニングの取り扱い、ゲストルームの管理、カフェの運営です。マンションの管理規約が細かいので、しっかりと把握しておく必要があります。
基本的にひとりシフトで動いているため、他のスタッフさんとの情報交換や業務引継ぎのためにノートを活用し、密な情報連携を心がけています。
カフェでは飲み物を提供しており、廃棄を避けるためにスーパーで都度購入しています。また、新人スタッフさんの教育研修やレジ締め、金銭管理も私たちが行います。
Q.マンションコンシェルジュのお仕事のやりがいは?
三枝子さん:私の場合は、ずっと同じ物件で仕事をしていますので、居住者のお子さんたちの成長を見守れるのが楽しみです。
ベビーカーに乗っていた子が小学生になり、ランドセルを背負う姿を見ると「大きくなったなぁ」と感慨深く思います。
Q.マンションコンシェルジュのお仕事の大変なところはありますか?
三枝子さん:さまざまな居住者の方がいらっしゃるため、あいさつや言葉遣い、表情には常に気を付けています。お客さまのお困りごとには真摯な態度で対応することも大切です。
お仕事を始めた頃も、あまり苦労した記憶はないですね。昔は、ホテルや、西武百貨店の店員としても仕事をしていました。当時身につけた接客力やコミュニケーション能力が今の仕事にも活かせています。
Q.続いて、義信さんがお仕事を始めたきっかけを教えてください。
義信さん:数年前に手術をして腰の持病が良くなり、少しずつ動けるようになってきた頃、奥さんから仕事を紹介してもらったことがきっかけです。
三枝子さん:私のお誘いだけではなくて、娘からの「仕事したら?」の押しが大きかったと思いますよ。
義信さん:私はゼネコン出身で、マンションを造る側でした。マンションのことならなんでも知っている自負とプライドもあって、最初のころはマンション管理員の仕事を少し軽く見ていました。今ではそのような気持ちをもっていたことを反省しています。仕事をすればするほど、管理員業務の奥深さと面白さがわかります。
Q.今はどのようなペースでお仕事をされていますか?
義信さん:週3日、板橋区の物件で業務をしています。週5日フルタイムで仕事をすることは体力的にも厳しい。自分のペースで無理なく仕事ができるコミュニティセンターの働き方は、自分に合っていると感じています。
Q.マンション管理員のやりがいは?
義信さん:物件のルールの中で、自分で考えて行動・工夫できるところです。先日は、ゴミ庫の配置換えを提案したら、「わかりやすくなった」と居住者の方からお褒めの言葉をいただきました。
Q.マンション管理員のお仕事をしていて嬉しかったことは?
義信さん:管理会社の教育指導担当の方が物件にいらっしゃるのですが、その方から「管理している物件の中で1番キレイです」と褒めてくださったことです。
Q.夫婦で同じ会社でお仕事をしていて良かったことはありますか?
義信さん:仕事のやりがいや、楽しさを共有できること。会社の方々やスタッフと共通の知り合いができることですかね。
三枝子さん:ひとり仕事が基本なので、家に帰って互いの仕事環境を理解し合えるのが良いですね。休みを調整すれば、休みを合わせて夫婦で旅行に行くこともできます。
義信さん:こうして夫婦そろってコミュニティセンター便りのインタビューを受ける機会もいただけました。私はまだ仕事を始めたばかりですが、いずれ夫婦でのプレミアムアワードの出席も実現させたいですね。
Q.とても仲睦まじいお二人ですが、夫婦円満のコツはありますか?
義信さん:お互い、過度に干渉しないこと。家のことはできるほうが進んでやる。現役時代は仕事ばかりで、育児や家事は奥さんに任せきりでした。今は、できることはやるようにしています。得意な家事は、掃除と洗濯です。
三枝子さん:夫はマンション管理員の仕事を始めてから、隣のお家の前も掃き掃除するようになったりして、ご近所の方とも仲良くしています。近所のご主人が集まって井戸端会議をしている姿も見かけるようになりました。
私は、趣味がいくつかあって、ずっと続けているバレーボールと、今は着付けも習っています。夫婦それぞれ趣味を楽しみながら、いただいたお金の一部を自由に使うようにしています。
Q.後進の方へのメッセージをそれぞれお願いします
義信さん:自分のペースで仕事ができて、60代・70代でも活躍できるのが、この働き方の良いところです。マンション代行管理員は、同じ人が同じ物件に入り続けるとは限らないので、引き継ぎメモをしっかり取り、次の人に正確に情報を伝えること。細かいことでも報連相で共有することが大切だと考えます。
三枝子さん:マンションコンシェルジュは居住者の方と接する時間が長いため、深いコミュニケーションを取れることが魅力です。頼りにされることも多く、毎日楽しいです。経験豊富な世代でも活躍できる職種なので、年齢という固定概念に縛られず、ぜひ挑戦してみてください。
私たちのように夫婦でコミュニティセンターで仕事をする人も増えたらうれしいですね。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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