女性マンション管理人N.Iさんのモットー「裏表なく」「コツコツと」「真摯に」「温かい心で」
コミュニティセンター便り第24号-2017年5月1日発行
更新日:2022年4月1日
第24 号では、東京都千代田区で管理代行業務に携わるNIさん(75 歳)にお話を伺いました。
NIさんはマンション管理員のお仕事40 年という大ベテラン。インタビューに答えて「掃除が大好きで、天職ではないかと思うほど」と語ってくれました。
● マンション管理人歴40年の大ベテラン
● 清掃が大好き、このお仕事は天職
● 「気が付いたときに少しでもやる」が清掃のコツ
Table of Contents
Qコミュニティセンターでお仕事をするようになったのは?
2013年 2月からコミュニティセンターで働くようになりました。コミュニティセンターでは 4年になりますが、それ以前もマンション管理員のお仕事をしていました。かれこれ 40年、このような仕事に従事してきました。
Q清掃について
掃除が大好きなんですね。天職ではないかと思うほどです。小まめに回って掃除します。やらなくてもいい所もやってしまう性分なんですね。とにかく気になってしまうんです。きれいになっていた方が居住者のかたも気持ちがいいだろうと思うんです。実際、居住者のかたに「この頃きれいになってますね」と言われた時はうれしかったです。そんな時は単純に「あしたも頑張ろう!」と思います。
のんびりした性格だと思うんですけど、結構、細かい所に目が行くんです。モップ掛けの時にも雑巾を持ち歩きながら、気になる所があれば、さっと拭くようにしています。目に付いたらちょこちょこっと拭いてしまいます。最近の雑巾は優れていますから、少し拭いただけでも光ってきます。少しだけでも毎日やっているときれいに保つことができると思います。一日だけの代行業務の場合でも隅々まで掃除します。
40年、掃除のことでクレームがあったり、文句を言われたりするようなことはほんとんどありませんでした。掃除することを大げさに考えず、気が付いたら少しでもやる、これが掃除のコツだと考えています。
Q日頃心掛けていることは?
日頃からあいさつは心掛けていますが、昔は「あいさつは明るく元気よく」でしたよね。でも最近は、あいさつをしないかた、あいさつを返さないかたもいらっしゃいます。そういうときはあいさつの加減に困ることもあります。時代の変化もあるのでしょうね。いろんなかたがいらっしゃるのだと理解して対応させていただいています。
それから、いろんなかたがいらっしゃいますが、外見で人を判断しないように気を付けています。また、いつも誰からか見られていると思って仕事をしています。態度をころころ変えるようなことをしないよう心掛けています。日々のモットーは、「裏表なく(陰日なたなく)」「コツコツと」「真摯に」「温かい心で」といったところです。
モットーは、「裏表なく」「コツコツと」「真摯に」「温かい心で」
「細かいけれど、意外と度胸があるんです」
Q印象に残っている出来事は?
最近のことですが、3月の初めに大変な思いをしました。朝、マンションに来たら、玄関のくぼみの所に女性が二つ折りになって寝ているんですね。これは大変だと思い、心配になりました。どこのかたかも分かりませんし、エレベーターの前でしたので、これは危ないと思い、「早く起きておうちに帰ってください」と、その女性を何度も起こしたのですがなかなか起きません。そのうちやっと起き出してエレベーターに乗って 6階に上がって行ったんですね。ところが、その女性が非常ベルまで鳴らす大騒ぎになってしまい、警察や消防を呼ぶ騒ぎになったんです。酩酊状態で起こした “騒動 ”でした。相当酔っていたようです。こんなことは 40年の経験の中で初めてのことでした。
Qお仕事以外では?
スポーツクラブに通っています。水泳が好きです。スポーツクラブでは若い人たちともお話ができますし、それも楽しいですね。若い人たちと交流するのが大好きです。彼らとのコミュニケーションが若い気持ちでいられる秘訣かもしれません。
集団で何かするということはあまりありませんね。外出も一人でしますし、映画も一人で観に行きます。先日も、一人で千鳥ヶ淵の桜を見ながら写真を撮って楽しみました。
年に 1回くらいですが、スキューバーダイビングもしています。お金もかかりますし、10kgの酸素ボンベを背負って結構大変なのですが、やってみるととても楽しいのです。海の中のいろんな魚を見ることができ ますよ。73歳の時にライセンスを取得しました。
私は旧満州生まれなんですね。4歳の時に帰国しました。そういう背景もあるからでしょうか。大陸的というか、変なところで度胸があるようです。細かいところも気が付いてしまうのですが、何かあってもどんと来いと思ってしまうんです。大胆で、無鉄砲なところがあるんですね。
Q今後の抱負をお聞かせください
健康に気を付けて長く勤めたいですね。80歳くらいまでは働きたいです。「頑張らないけれどもきちっとやる」という気持ちでやらせていただきたいと思っています。一日頑張ってもあした続かなければ何にもなりませんからね。以前、会社の上司に言われたことがあります。「きょう一日を大切に生きてそしてあしたが来て、あしたになったらまたその日一日を大切にしていけば、悔いが残らない人生が送れるかもしれない」と。私もそう思います。好きなこと、やれることをコツコツやっていきたいですね。動ける間は何かしらお役に立てられればと思っております。
… まとめ..コミュニティセンターから一言
今回は、東京都を中心にマンション管理人としてご活躍のN.Iさんを取材してきました。
女性ながら、マンション管理人歴は40年以上の大ベテランでいらっしゃいます。ご自身のことを「大胆で、無鉄砲な性格」と称するN.Iさん。
その仕事のクオリティは高く、マンション管理組合の理事長さまから年賀の書状を贈られたりと、居住者さまからとも信頼関係を構築されている様子がよくわかりました。
マンション管理人に関するよくある質問FAQ
Q.マンション管理人としてデビューするまでのフローは?
まず面接にお越しいただきます。採用となった場合は、当社の新人研修を受講していただき、OJT研修を経て、マンション管理人としてデビューとなります。
Q.女性でもマンション管理人になれますか?
はい、当社でも女性の方が大勢活躍されています。 特に清掃については、女性の方のほうが細かいところまで目が行き届く傾向があります。また、居住者さまから「話しかけやすい」「安心感がある」と言われることが多いようです。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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