ダブルワークで見つけた、魅力あるマンションコンシェルジュの世界

コミュニティセンター便り第113号-2024年11月1日発行

更新日：2024年11月1日
第113号では、 関西エリアでコンシェルジュ業務を軽やかに、 そして楽しそうにこなすKさんをご紹介いたします。

Q.これまでのご経歴をお聞かせください

私は新卒で一般企業に入りましたが、結婚を機に仕事を離れました。その後、子どもが小学生になったタイミングで再び就職し、14年ほどコールセンターで働きました。
もともと人と接するのが好きだったため、コールセンターのお仕事は楽しかったです。クレーム対応をする機会もありましたが、次第に難しい状況でも適切に対処できるようになり、自信がついていきました。
その後、「直接人と接する仕事がしたい」という気持ちが強くなり、転職をし、会議室の受付業務に携わるようになりましたが、新型コロナウイルスの流行で事業が縮小してしまい、再びコールセンターに戻ることになりました。

Q. コミュニティセンターでのコンシェルジュ業務に出会った経緯は？

知人の紹介です。登録してから２年ほどたちます。現在はマンションコンシェルジュの代行として、4つの物件で仕事をしています。
ダブルワークをしているため、コミュニティセンターでお仕事をするのは週１回程度ですが、こちらのシフトを優先してスケジュールを組むようにしています。

Q. マンションコンシェルジュの具体的な業務内容を教えてください

私のマンションコンシェルジュの主な業務は、宅配便やクリーニングの受け渡し、共用施設の予約管理、来訪者の対応などです。居住者の方に快適な生活を提供できるよう、常に心を配りながら働いています。また、管理員が不在の時間帯には、駐車場対応なども行います。
マンションは居住者さまにとって大切な「おうち」なので、マンションの中に入ったら安心して過ごせる空間を作ることが、私たちの重要な役割です。
あいさつは欠かさずしますし、居住者さまに合わせた柔軟な対応を心がけています。例えば、お喋りが好きな方がカウンターにいらっしゃったらお話にお付き合いすることもありますし、逆にあまり話しかけてほしくなさそう方には控えめに対応するようにしています。

Q. コンシェルジュとして重要だと考えることは何ですか？

ルールを守ることはもちろん大切ですが、ルールに縛られすぎず、臨機応変な対応をすることが重要です。特に、代行業務の場合は、物件ごとに居住者さまの雰囲気や、求められるサービスが異なるため、その場での「見極め」が非常に重要です。
もし何かお断りしなければならない場合でも、「無理です」と言って突っぱねてしまうのではなく、相手の気持ちに寄り添いながら丁寧にお詫びをするようにしています。

Q. コールセンターでの経験は、コンシェルジュの仕事にどのように生かされていますか？

コールセンターでは、お客さまが本当に伝えたいことを声や言葉の裏から読み取り、それに応じた対応をすることが求められました。マンションコンシェルジュも同じです。言葉を表面的に受け取るのではなく、居住者の方がどのような気持ちでその発言をされたのかを理解し、そのお気持ちに寄り添う対応が必要です。
以前お電話でとてもお怒りの居住者の方がいらっしゃいました。その際、コールセンターで培った傾聴のスキルを活かし、相手の話をしっかりと聞くことで、最終的にはスムーズに解決することができました。コールセンターで学んだことが確実に生かせているなと実感しました。

Q. 代行のマンションコンシェルジュとして、心がけていることは何ですか？

この仕事を通じて得られる経験やつながりは、自分自身の成長のきっかけになる

最も心がけていることは、正規のコンシェルジュの方に迷惑をかけないようにすることです。正規のコンシェルジュの方々は、毎日居住者さまと接し、信頼関係を築いています。その関係を壊すことは絶対に避けなければなりません。
そのため、代行として入った際にも、できる限り正規のコンシェルジュの方と同じレベルの接遇を提供し、居住者さまに違和感を与えないよう心がけています。

Q. お仕事のモチベーションはどのように保っていますか？

私はダブルワークをしているため、仕事にメリハリをつけ、毎日新鮮な気持ちで仕事と向き合うようにしています。代行の仕事は毎日ではない分、緊張感とやりがいがあります。前回お仕事をしたときよりも、できることが増えていると嬉しいです。
また、仕事のことで悩みすぎないようにしています。落ち込むこともありますが、お休みの日に気力・体力を回復して、常にポジティブな気持ちで仕事に行くように心掛けています。

Q.コミュニティセンターのマンションコンシェルジュの仕事をご友人にもおすすめしたいですか？

はい、もちろんです。私の友人の中にも興味がある方はいるのですが、応募する勇気が出ない方が多いので、マンションコンシェルジュの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたいです。
関西支店のコンシェルジュ事業部の社員の方とも、密にコミュニケーションが取れていて、とても働きやすい環境です。スタッフのことをよく見てくださっていて、私の行動パターンを把握したうえで、お仕事の依頼をくださっていますね。とても頼りになる方々なので、甘えすぎてしまわないように気を付けています。

Q. コンシェルジュを目指す方々へメッセージをお願いします。

最初は緊張するかもしれませんが、コミュニティセンターは研修もありますし、どの物件に行ってもフォロー体制がしっかりしており、安心して仕事に取り組める環境です。この仕事を初めてから、今までの人生では見たことのなかった新しい世界との出会いがありました。電車に乗る機会も増えて、路線図や駅の位置、乗り換えの仕方にも詳しくなりました。
また、コンシェルジュ仲間も増え、人間関係が広がることも大きな魅力です。この仕事を通じて得られる経験やつながりは、自分自身の成長のきっかけとなります。マンションコンシェルジュの仕事に興味を持っている方には、勇気を出して一歩踏み出してみてほしいです。

… まとめ..コミュニティセンターから一言

今月は関西エリアでマンションコンシェルジュとして活躍するスタッフを取材してきました。ダブルワーカーとしてコンシェルジュの仕事を始めてから新しい世界が広がり、仲間も増えて、人生がさらに楽しくなってきたとのこと。「マンションコンシェルジュの魅力をもっと多くの人に伝えていきたい」とお話されていました。

マンションコンシェルジュのよくあるQ&A

齋藤 京子

この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって４年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き　スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。