「ありがとう」の瞬間がやりがいに~仕事をしながら健康維持 80歳のマンション管理員~

コミュニティセンター便り第118号-2025年4月1日発行
更新日:2025年4月1日
第118号では、 関西で清掃業務や高級物件の夜勤業務など、 マルチに代行業務をこなすUさんをご紹介します。
Table of Contents
Q.これまでの経歴を教えてください
60歳で会社を定年退職した後、最初に警備の仕事に就きました。約5年間、警備員として勤務した後、当時の知人の紹介でマンション管理員の仕事に就きました。30戸ほどの小規模なマンションで、正規のマンション管理員として業務を担当していました。
Q.コミュニティセンターでお仕事をされることになった経緯は
私がお休みをいただいた際、コミュニティセンターのスタッフさんが代行で業務してくださったことが、コミュニティセンターを知るきっかけとなりました。優しくて真面目そうな方が来てくださり、とても好印象を持ちました。
それまで代行員をお願いしたことがなかったため、「代行管理員」という働き方を初めて知り、驚きました。
その後しばらくして正規管理員を退職することになり、コミュニティセンターに登録しました。登録してから約9年が経ち、これまでに約300件の物件を担当してきました。正規管理員時代も含めると、マンション管理員としての経験は15年ほどになります。
Q.今はどのようなペースでお仕事されていますか
日勤・夜勤、どちらでも、依頼があればお仕事を請けるようにしています。今月(2025年3月)は、10件の物件に入る予定です。タワーマンションから小規模な物件まで、さまざまな物件を担当しており、築年数もそれぞれ異なります。
Q. 1日のお仕事の流れを教えてください
日勤の場合、午前中は巡回をメインに行います。その間に、居住者の方が管理員室にいらっしゃった際は対応を行います。清掃は主にエントランスを中心に行っています。
夜勤の業務も「巡回」がメインです。共用施設の点検に加え、「戸締り」や「電気の消し忘れの確認」には特に注意を払っています。夜間の巡回中に居住者の方とお会いすることもあるため、失礼のないよう、しっかりとあいさつすることを心がけています。
Q. 業務で心掛けていることはありますか?
代行管理員として、押さえるべきポイントを把握し、着実に業務を遂行することを心掛けています。特に、来客用駐車場の貸し出しや共用施設の利用に関するルールは物件ごとに異なるため、引継ぎ時にしっかりと情報を確認し、正確に対応するよう努めています。
また、管理員の業務としてクリーニングの受け取りや引き取りを行うこともあり、間違いがないよう細心の注意を払っています。
どの物件でも共通して大切にしているのは、「あいさつをきちんとすること」です。居住者の方々に安心していただけるよう、常に丁寧な対応を心掛けています。
Q. 得意な業務はありますか?
清掃の業務が得意です。管理員の仕事に就いてから習得しましたが、細かい部分や他の人が気づきにくい箇所にも気を配り、丁寧に清掃するよう心掛けています。
また、居住者さまの目線で物件を見ることで、「ここは特に、丁寧に清掃したほうが良いな」と感じる場所が自然と見えてくるようになりました。そうした視点を大切にしながら、快適な環境づくりに努めています。
Q. 代行管理員にとって重要なことは何でしょうか?
代行管理員にとって最も重要なのは、正規管理員さんからの「引継ぎ」 です。引継ぎを受ける際には、「メモを取ること」 を徹底し、細かな情報も漏らさないように注意しています。また、自分が引継ぐ立場になった際にも、相手に分かりやすく、漏れのないように伝えることを心掛けています。
引継ぎ時に、何を確認すべきかは、状況によって異なりますが、鍵の管理などのセキュリティ面や、ゴミ出しのルールは、どの物件でも共通して押さえておくべきポイントだと考えています。
Q. 代行管理員の働き方はどうですか?
とても楽しいですね。私は1か所に長く留まるよりも、さまざまな物件に行き、それぞれの環境で仕事をする方が性に合っていると感じています。物件ごとに異なる特徴があり、新しい発見や学びがあるのも魅力の一つです。
とはいえ、長年この仕事をしていても、難しさを感じる場面はあります。特に、代行管理員として働く以上、「正規管理員さんと同じクオリティで仕事をする」 という心構えを常に持つことが大切だと考えています。
Q. やりがいを感じる瞬間は?
居住者の方から「ありがとう」と直接声をかけていただいたときが、何よりも嬉しく、やりがいを感じる瞬間です。日々の業務の中で、少しでもお役に立てたことを実感できるのは、大きな励みになります。
清掃の仕事を褒めてもらえたときも大きな喜びを感じます。細かいところまで気を配って丁寧に作業するように心掛けているので、その努力を認めてもらえたときは、とてもやりがいを感じます。
Q. お仕事を長く続ける秘訣を教えてください
80歳になりましたが、日頃から体を鍛えることを意識しています。若いころからバドミントンや拳法をやっており、その経験が今の健康維持にも役立っていると感じます。
健康の秘訣は、「早寝早起き」 を心掛けることです。お酒もほとんど飲まず、暴飲暴食を控えるようにしています。昔はお酒をよく飲んでいましたが、現在は健康を維持するために、飲酒の量を控えるようになりました。そのおかげで、体調を崩すことなく、長く仕事を続けることができています。
Q. 後進の方へのメッセージをお願いします
管理員の仕事はやりがいを感じられる仕事だと思います。日々の業務を通じて、居住者の方から「ありがとう」と声をかけてもらえる瞬間は、大きな喜びとやりがいになります。この仕事に興味を持つ人が増え、仲間が増えていけば嬉しいですね。
マンション管理員としてのあるべき姿と基本をしっかり守ることで、どの物件でも自信をもって働くことができるはずです。健康を維持しながら長く続けることのできる仕事でもあるので、興味がある方にはぜひ挑戦してほしいと思います。

この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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