シニアの健康術体操編②-その背伸びはどこを伸ばしてますか?一点変えて劇的変化
シニアの健康術
多くの方が日常動作の中でストレッチ(身体を伸ばす運動)を取り入れられていると思います。
体操編の第2回目です。
上部写真のような「伸び」は日頃、誰しもやったことがあると思われます。
今回は上記写真の伸び動作を一点変えて10倍効果のアドバイスです。
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どこを伸ばしているの?
日頃、縮まりがちな体を伸ばすための両手を絡ませての伸びは気持ち的にも健康にもいいことです。
前回と同様にこの運動、一体どこを伸ばしているのでしょう?
皆さんは体の中でも背中を伸ばしたいはずです。
デスクワークが多い方や、踵重心傾斜(下記注1)で歩行されている方は背中が固まりやすく腰痛が起きやすいです。
そのため背中を伸ばしたいはずですが、この写真は「腕伸ばし」になっています。
これでも効果がないわけではありませんが、肩こり・腰痛には効果がありません。
腕を伸ばすよりも背中を伸ばしたほうが効果が高いことはご存じでしょう。
この伸びは1点変えれば、腕伸ばしから体幹(肩甲骨を含む背中そのもの)伸ばしに変えられるのです。
今回も1点だけ変えれば効果100倍です。
注1-踵重心への傾斜:足の浮指傾向の強い方は必然的に踵をつぶして歩きがちです。そのため靴メーカーは靴のかかとのクッションを強化し、ユーザは踵を踏み込んでも痛くないためますます踵重心に傾斜しやすくなります。せのため背中側が伸ばされ背中が頭を引き戻すため背中が凝りやすくなります。今後、正しい歩行は連載予定です。
腕伸ばしから背中伸ばしへ
ではどの1点を変えればよいのでしょう。
上部写真をご覧ください。
左手と右手をくんで伸ばしていますよね。
この時、右手と左手の接点の指(赤い矢印)に力が入って圧力がかかっていると思います。
実はこのことで上記写真の女性は腕どころか指伸ばしをしています。
見た目はいかにも体全体を伸ばしている印象ですが、実際は指しか伸びていません。
ではどの1点を変えればいいのでしょう?
組んだ指の接点(赤い矢印)の圧力を変えないというのが、今回のコツです。
ここの組んだ圧力が変わらないようにして、全力で両腕を伸ばしてください。
腕は上でも前でも横でも構いません。
指に圧力が変わらなければ不思議不思議、あっという間に背中動作に変わりました。
感覚のわかりにくい方は、ティシュペーパーを丸めて右手と左手の指の間(赤い矢印)にはさんでください。
ティシュペーパーがつぶれないように全力で腕を伸ばします。
このように接触点の圧力がかわらないことで体幹動作が実現しました。
ぜひ、日頃の伸び動作に取り入れてください。
番外:スポーツにこの秘訣をとりいれたい方のために
スポーツなどに、この「接触点の圧力を変えない動作」をとりしれたい方のため参考までに記します。
野球・ゴルフ・テニス・ゲートボールなど道具を使うスポーツは道具を最初に握った後、動作中に握りなおしてはいけません。
握りは動作前に完了し、握りを変えなければ体幹動作ができます。
末端が動かなければ脳が体幹を動かします
いかに道具との接点を変えないように動作するかがカギです。
よくある質問FAQ
Q:この運動は高齢でもできますか?
A:今までのストレッチや体操をほんの1点変えるだけですので年齢に関係なく誰でもいつでも簡単に行えます。
Q:効果はそれほど変わりますか?
A:わずか1点変えていただくだけで効果は100倍です。一度実践してみてください。
Q:今までストレッチは意味がありませんか?
A:効果はあります。しかしともすると体幹運動ではなく末端運動になりがちです。これを1点変えて本格的な体幹運動に代えれば効果絶大です。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
コミュニティセンターのホームページ制作に関わって8年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。マンションの理事長を17年続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。
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