夜勤で見る夜景は格別 街の変化を見守ることが管理人としての楽しみです
コミュニティセンター便り第78号-2021年12月1日発行
第78号では首都圏のマンションで、日勤、夜勤、宿泊など様々な時間帯での管理人業務をこなすKさん(72歳)にお話を伺いました。
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Q管理人業務に就くまでのご経歴は?
スカーフやマフラーなど、レディースファッション雑貨を販売している問屋に32年間勤めていました。商品の企画提案などに携わり、海外にも頻繁に出張していました。百貨店に商品を納品しに行き、お客さまと交渉することも多く、人とコミュニケーションを取ることは得意でしたね。
50歳で退職した後も、友人の会社を手伝いつつ同じ業界に身を置いておりました。その時に流通業界の先行きに不安を覚え、他の業界の仕事もしてみたい、でも会社勤めはもう十分頑張ったからもっと自由な働き方をしたいなと思いました。会社勤めでは体を動かす機会が全くなかったため、自分の健康のためにも「体を動かす仕事にしよう」と決め、仕事を探して新聞広告を眺めていたところ、コミュニティセンターの求人に目が留まり、応募をしました。応募時の年齢は65歳。当社のスタッフさんたちのなかでは若いほうでしたね。
Qマンション管理人のお仕事を始めたときは、どのような感じでしたか?
マンション管理人の仕事がどのような仕事か、全く想像もつかないままお仕事を始めたのですが、仕事がわかるようになるまでは、依頼された仕事は全部やってみようという気持ちでいました。依頼された仕事は断らないと決めていたので、清掃でも夜勤でも宿泊でも、とにかく何でも請けましたよ。
はじめの頃は清掃の仕事が多かったですね。ほかに印象に残っているのは、世田谷区にあるマンションで午前中3時間ずっと立ちっぱなしで、居住者の方が車で出かける際のシャッターの開閉をする仕事ですかね。きつかったですけど、会社勤めの時とは全く違った経験が出来て面白かったですよ。
もともと人とコミュニケーションを取ることが苦にならない性格なので、マンション管理人の仕事は自分にあっているなと感じました。百貨店でのお客さまとの交渉など、会社勤め時代の経験もうまく生かせています。
Q勤や宿泊業務を積極的に受けてくださっていますが、実際の業務はどうですか?
日勤と比べると、夜勤は業務の範囲が限定されているので、業務量が多くてつらいと思ったことはありません。日勤だと、清掃や巡回に加えて、居住者さま対応など、業務時間中に接客する機会もたくさんありますけど、夜勤の場合は巡回と発報対応が中心です。トラブルや発報があったときは、ドキッとしますね。こればかりは何回経験しても緊張する瞬間です。原因がわからない発報から、エレベーターの緊急停止などもありますが、警備会社に連絡をとって冷静に対処するよう心掛けています。
Q管理人業務で工夫していることは?
自分が業務に行った物件の注意点をメモとして残しておくこと、過去のトラブルをどのように対処したか、記憶しておくことです。
物件によって入館の仕方が違うので、間違った操作をして警報を鳴らさないよう、何度も確認をしてから操作するようにしています。共用設備にあたる宅配ロッカーも種類によって操作方法が全く違うので、事前に調べておくようにしています。
あとは、言葉遣いですね。高級物件では居住者さまから求められる接遇のレベルも高くなりますので、丁寧な言葉遣いをするよう気を付けています。最近は、外国の方が多く住んでいる物件に行くこともあります。スマートフォンの翻訳機能を使ってコミュニケーションを取り、うまく乗り切ったこともあります。機械の力を借りましたが、こちらの伝えたいことを居住者さまが理解してくださって嬉しかったですよ。
経験を積んでいくうちに対応力が磨かれていきます。いろんなトラブルがありますけど、過去の経験を思い起こし、「何とかしよう」と言う気持ちで、一生懸命やっています。
Qマンション管理人の仕事で大切なことやポリシーはありますか?
お客さまのことを第1に考えて行動すること、動くことを面倒だなと思わないことですね。特に清掃業務は、動いた分だけ物件がきれいになるので達成感もありますよ。
また、常に謙虚な気持ちを忘れず、もしお客さまからお叱りを受けてしまっても、素直に受け止めるようにしています。この年になっても仕事をもらえる、この環境への感謝の気持ちも忘れないようにしたいですね。
Qマンション管理人の仕事を始めてから変化はありましたか?
体をよく動かすようになったので、体幹が強くなりましたね。64歳から登山を始めまして、日本100名山、全部を登りきることを目標にしています。管理人の仕事を始めてから、登山の後、体の痛みも感じなくなりました。この仕事のおかげで、趣味の登山もずっと続けて行けそうです。気持ちも若くなりました。これまでは流通業界の中にしか知り合いがいませんでしたから、狭い世界で生きていたなぁと思いますよ。マンション管理人になってからは、居住者さまや正規管理人さんなど、幅広い年代の方々と交流ができ、学びを得ることも多いです。
Q後進の方へのアドバイスをお願いします
私は、管理人の仕事をしながら東京の街の変化を見ることを楽しみにしています。東京の夜景なんて、夜勤の仕事をしていないと見られない景色ですよね。新しいビルがどんどん建って、街や人の様子が変わっていく。新しい時代が来ているんだなぁと思います。夜勤や宿泊の仕事は大変そうなイメージが先行してしまって、避けている人もいるようですけど、人生は一度きり、物は試し。何事も試してみなければわかりませんから、どんな業務も一度トライしてみたら良いと思いますよ。
マンション管理人に関するよくある質問FAQ
Qマンション管理人のお仕事はどのような感じでしたか?
マンション管理人の仕事がどのような仕事か、全く想像もつかないままお仕事を始めたのですが、仕事がわかるようになるまでは、依頼された仕事は全部やってみようという気持ちでいました。依頼された仕事は断らないと決めていたので、清掃でも夜勤でも宿泊でも、とにかく何でも請けましたよ。
Q管理人業務で工夫していることは?
言葉遣いですね。高級物件では居住者さまから求められる接遇のレベルも高くなりますので、丁寧な言葉遣いをするよう気を付けています。最近は、外国の方が多く住んでいる物件に行くこともあります。スマートフォンの翻訳機能を使ってコミュニケーションを取り、うまく乗り切ったこともあります。機械の力を借りましたが、こちらの伝えたいことを居住者さまが理解してくださって嬉しかったですよ。
Qマンション管理人の仕事を始めてから変化はありましたか?
管理人の仕事を始めてから、登山の後、体の痛みも感じなくなりました。この仕事のおかげで、趣味の登山もずっと続けて行けそうです。気持ちも若くなりました。これまでは流通業界の中にしか知り合いがいませんでしたから、狭い世界で生きていたなぁと思いますよ。マンション管理人になってからは、居住者さまや正規管理人さんなど、幅広い年代の方々と交流ができ、学びを得ることも多いです。
Qマンション管理(もしくは清掃)の仕事を全くやったことがありませんが、大丈夫でしょうか?
はい。マンション管理員には特別な資格は必要ありませんので、どなたでもご応募いただけます。実際に、未経験の方も大勢活躍されています。当社では2日間にわたる新人研修や、実際に物件に行って学ぶOJT研修、フォローアップ研修など研修制度にも力を入れておりますのでご安心ください。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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