旅行業界からマンション管理員へ 75歳からのセカンドキャリア
コミュニティセンター便り第111号-2024年9月1日発行
更新日:2024年9月1日
第 111号では、 管理員として新たな道を進み始め、これまでの経験を活かして業務されているKさん(75歳) をご紹介いたします。
Table of Contents
Q. これまでのご経験についてお聞かせください。
新卒で、旅行業界に足を踏み入れ、営業と添乗業務を担当しました。添乗員としては、主に東南アジアを中心に海外旅行の添乗を担当していました。自分で開発したツアーの募集から添乗まで、一貫して手がける経験もしましたよ。
これまでの仕事の中で、命の危険に直面することはありませんでしたが、イレギュラーな状況にはしばしば遭遇しました。たとえば、台湾でお客さまが急に体調を崩してしまい、現地の病院に連れて行ったこともあります。添乗員にはトラブルがつきものです。様々な状況を想定し、迅速かつ柔軟に対応するスキルが身につきました。その後、横浜の旅行会社に転職し、観光バスの運行管理を担当しました。
Q. コミュニティセンターとの出会いについてお聞かせください。
75歳になり、今後のキャリアについて考えていたとき、インターネットでコミュニティセンターの求人情報を見つけました。それまでは、警備員や交通整理の仕事も考えていたのですが、最終的にはコミュニティセンターでのマンション管理員の仕事に興味を持ち、2024年3月に登録しました。研修は非常に丁寧で、初歩の初歩からしっかりと教えてもらえました。しっかりとした研修を受けてからのデビューだったので、自信を持って仕事に取り組むことができていると思います。
Q. 現在はどのようなペースでお仕事をされていますか?
2024年5月から、練馬区内の物件で週2回、業務をしています。金曜日と日曜日は仕事の日、それ以外の日はプライベートを楽しむ日、としっかり区別をしています。
仕事を継続していてよかったことは、規則正しい生活を送れることです。週2回の仕事は、休むことはほとんどありません。一度請けた業務は責任をもって取り組んでいます。
会社を退職後、日常に物足りなさを感じることもありましたが、週2日の仕事があることで、生活にメリハリがつき、生活が充実してきました。
Q. 1日の業務の流れを教えてください。
キーボックスから鍵を取り出し、管理員室に入るところから始まります。その後、シャッターを開けて、受付ができる状態を整えます。受付が整った後は、館内を巡回します。
次に、ゴミ庫の整理を行います。ペットボトルの分別は手間がかかり、大変な作業です。また、エントランスや汚れが目立つ場所の清掃も行います。雨の日はエントランスや廊下が汚れやすいですね。床が濡れていると転倒の危険性があるので、水滴をこまめにモップで拭き取りを行います。
業務は1日4時間です。業務終了前には、再度館内を巡回します。テナントも入っているため、物件外周にゴミが落ちていないかも確認し、清掃をして業務は終了です。
Q. 先日の火災の対応が冷静・適切でとても良かったと聞いています。その時のお話をお聞かせください。
業務中に管理員室の警報が鳴り、警報盤に表示された部屋番号を確認してすぐに駆け付けました。「開けてください」と声を掛けながら繰り返しドアを叩きました。その間に通行人の方が消防に連絡してくださったようで、警察と消防の方も到着しました。ドアを開けた時には煙が充満しており、居住者の方はパニック状態でしたが大きなやけどもなくて安心しました。初めての火災対応でしたが、冷静に対応できたなと思います。
Q. 仕事におけるポリシーは?
人の出入りが多い物件なので、人の流れや動きを把握し、居住者さまに安心感を持ってもらえるよう心がけています。物件に管理員として私がいることで、居住者さまが安心して暮らす手助けができているといいなと思いながら業務をしています。
他の管理員の方との連携も重要です。今の物件は、午前中に正規管理員の方が業務をされているので連絡帳を通じて、コミュニケーションを取り、情報をしっかり共有するようにしています。
Q. 気を付けていることは?
居住者さまとの距離感には注意をしています。親しみやすさを出すことは大切ですが、ビジネスマナーを守ることは重要だと考えています。
例え相手が年下の方であっても、居住者さまであれば「お客さま」として敬意を持って接するようにしています。
私の過去の営業職や添乗業務で身につけたスキルは、管理員の仕事にも大いに役立っています。
特に、添乗員としての経験から、さまざまな状況に適応する力や空気を読む力が鍛えられました。
先日の火事対応で冷静に判断できたのも、添乗員時代の経験があったからかなと思っています。
Q. 困ったことはありましたか?
幸い、大きなトラブルに見舞われたことはまだありません。緊急時には会社から配布された「緊急時ポケットマニュアル」を見るようにと教わったので、いつも持ち歩いています。火災や台風時などの対応方法がわかりやすく書いてあって、大変参考になります。
Q. 後進の方へ、アドバイスやメッセージをお願いします。
私も未経験から管理員の仕事を始めた一人です。最初は不安もありましたが、研修が非常にしっかりしており、基本から丁寧に教えてもらえたので、安心してスタートすることができました。また、巡回指導員の方が常にサポートしてくださるため、業務について質問・相談できる環境が整っています。仕事をすうことで生活にメリハリがでて、余暇がさらに楽しくなりました。週2日という自分のペースに合わせて仕事を続けられる点も良い。セカンドキャリアとしての仕事を探している同年代の方にも、コミュニティセンターの管理員のお仕事を、自信をもっておすすめできます。
… まとめ..コミュニティセンターから一言
今月は都内のマンションで、新人スタッフながら冷静、適切に火災対応をされたKさんを取材してきました。警報が鳴るだけでパニックになってしまいそうですが、当社の研修と、皆様に配布している緊急時ポケットマニュアルのおかげで、冷静に対処できたというお話を聞いてとても嬉しく思いました。
マンション管理人に関するよくある質問FAQ
Q. 清掃を関する研修はありますか?
はい、ございます。マンション管理人のお仕事に就いて初めて清掃をしたという方は少なくありません。新人研修で清掃用具の使い方から、丁寧にご説明いたします。巡回指導員が物件を回り、清掃のワンポイントアドバイスも実施。さらに、フォローアップ研修として、eラーニングや動画配信を行い、研修の復習を行っていただけるような仕組みをご用意しています。
Q.研修はどこで行いますか?
採用後、初めに参加していただく新人研修は当社研修センターで行います。
関東:コミュニティセンター本社研修センター
関西:コミュニティセンター関西支店
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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