お金をもらって健康ももらっている、 非常にいい仕事だと思っています|マンション管理で働く人の声
コミュニティセンター便り第69号-2021年3月1日発行
第69号では、千葉県松戸市のマンション管理業務に携わるMさん(70歳)にお話を伺いました。
Table of Contents
Q自身のプロフィールとコミュニティセンターとの出合いを
前職は中判のフィルムカメラ専門の技術者です。35年勤めて60歳手前で一度早期退職をしました。その後1年ほどして今度は前の会社内で委託代行店として同じ修理業を自営業として始めました。
好きな仕事だったので趣味と実益を兼ねて65歳までやるつもりでしたが、あっという間に8年が経過しました。
いったんは年金暮らしも始めましたが、思うところあって仕事を探し始めたところ、2年前の6月、地元の人材あっせんセンターでコミュニティセンターさんとの出合いがあり、マンション管理の仕事をするようになりました。
7月にOJTを受け、その後は代行としていろいろな所に行きました。現在は長期契約物件で8カ月目に入っているという状況です。
Q現在のお仕事についてお聞かせください
マンション管理の仕事を実際にやってみると、清掃が主な作業ですね。7割ぐらいが清掃です。私はカメラの修理の仕事を長年やりましたが、マンションの清掃にも共通点があります。
カメラの修理もカメラの中をきれいに清掃することなんです。ですからきれいにして差し上げてお客さまに喜んでもらうという点では、マンション管理もカメラの修理も共通する部分があると、やってみて分かりました。きれいにして自分も満足する。
もちろんお客さま、居住者のかたも満足する。それが共通点です。
この仕事はよく歩きます。階段の上り下りは足腰を鍛えます。私の趣味の一つが山登りなのですが、山登りにもプラスになる仕事ですね。定年後、お金を払ってジムに通うかたも結構いらっしゃいますが、お金をかけずに健康と元気を手に入れられるのがこの仕事だと思っています。
Q清掃研修に参加した感想を
研修では、あいさつと身だしなみが大事であることを非常に強調していました。
実際、「おはようございます」とこちらから声を掛けて返事が返ってくることもありますし、そうでないこともあります。性別や年齢は関係ないですね。
高齢者だから必ず返事をしてくれるというわけでもありませんし、年齢が若くてもちゃんと返事をしてくれる人もいますし、無視する人もいます。
研修でも言われていたように、いろいろなケースがあって当たり前なのだと捉えなければならないと、実際の経験の中でつくづく感じています。
Q清掃作業について気になっていることは?
汚れよりもごみのことが課題です。最近はテレワークなどで家で仕事をしているかたが増えましたので、ごみの量が非常に増えています。特にプラスチックごみと段ボールのごみが多いですね。
そのため年末年始はごみ庫の扉が開けられないような状態でした。最近の月曜日はまるで3連休の後のようなごみの量の日も珍しくありません。
ごみの出し方、分別の仕方も問題化しており、管理会社や理事会でも報告し、居住者さまのご協力を得られるような工夫もいろいろと試みております。
Q苦労したことは?
代行業務のころ特に苦労したのは、ごみの出し方ですね。それぞれのマンションごとにやり方が違いますし、それぞれにルールや独自の習慣があり、それを覚えるのに苦労しました。
居住者さまとのやりとりも注意しており、苦い経験を生かして話し方や態度などなれなれしくならないよう神経を使っています。
Q良かったと思うこと、うれしかったことは?
以前、北千住で代行の仕事をした時のことです。私は元々下町の出身なので、下町の人たちの気持ちがよく分かります。
近所付き合いのような人情味を感じる関係がマンションにも残っているんだなあと…。 それと同じことがここでもありました。「こないだはお世話さま」と言ってくれたりして、何か懐かしさがよみがえってきました。
心が通じ合うことがすごくうれしいなあと思うんですね。そういうときにこの仕事の良さを感じます。やっていてよかったなあと。これはやってみないと分からないことです。
だから実際に自分がやってみると、なるほどこういうことなんだと、お金とかということではなく、そういう気持ちがうれしいんだなってよく分かりましたね。
Q仕事以外でやっていることは
趣味はたくさんあります。今でもやっているのがバドミントンです。30歳の時から社会人のクラブに入ってやっています。
実は私の2人の息子たち、小中高3人の孫たちもバドミントンをやっていて、親子三代のバドミントン家族というわけです。
スポーツは私にとって生きがいの一つです。
ですからマンション管理における階段の上り下りもトレーニングと一緒なんです。喜んで階段を使っています。
お金をもらって健康ももらっている、とても良い仕事だと思っていますし、この先も元気で働きたいと思っています。
Q最後にひと言、どうぞ
この仕事は女性のかたもいらっしゃいます。OJTに来たかたの中にもいらっしゃいましたし、私が代行で行った所にも女性の管理員のかたがいらっしゃいました。性別を問わず、誰でも挑戦できるところも、この仕事の良いところだと思っています。
ただ言われたことをやるだけでなく、いろんなことを自分から探して、それを楽しんでやることを大切にしています。
そういうところも長く続ける秘訣なのかなあと感じます。
仕事の楽しさやうれしさは、経験してみて初めて分かることです。こういった仕事をやってみようかどうか迷っている人がいらっしゃったら言いたいですね。
「まずやってみたらいいんじゃないですか」と。
マンション管理人に関するよくある質問FAQ
Q:清掃作業について気になっていることは?
汚れよりもごみのことが課題です。最近はテレワークなどで家で仕事をしているかたが増えましたので、ごみの量が非常に増えています。特にプラスチックごみと段ボールのごみが多いですね。ごみの出し方、分別の仕方も問題化しており、管理会社や理事会でも報告し、居住者さまのご協力を得られるような工夫もいろいろと試みております。
Q:仕事以外でやっていることは?
スポーツは私にとって生きがいの一つです。ですからマンション管理における階段の上り下りもトレーニングと一緒なんです。喜んで階段を使っています。お金をもらって健康ももらっている、とても良い仕事だと思っていますし、この先も元気で働きたいと思っています。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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