Report
企業レポート
志と夢を継いで 新たなる時代の創造を
コミュニティセンター便り第61号-2020年7月1日発行
第61号では、日本プライベートエクイティ株式会社(JPE)の代表取締役社長、法田真一氏と同社マネージャーの酒寄基氏にお話を伺いました。両氏は、 2020年2月28日に当社の取締役に就任しています。
Table of Contents
QJPEおよびTOKYOファンドについて
法田真一社長:日本プライベートエクイティ株式会社(JPE)は2000年に設立された会社で、今年で20年になります。「ファンド」というと、あまり良いイメージを持っていないというかたもいらっしゃるかもしれませんが、私たちが扱っているのは事業承継ファンドというものです。
「志を継いで夢をカタチに。夢を継いで新たなる時代へ」という考え方を企業理念に掲げています。オーナーさんが持っていた志を継いでわれわれはやっていきますよ、オーナーさんがやりたくてもやれなかったこと、従業員さんが持っている夢も含めて、夢をカタチにしていきますよ、というのがわれわれの考え方です。夢を継いで新たなる時代、次の時代につないでいくことが、事業承継ファンドとしての役割だと考えています。
設立当時も中小企業で後継者がいなくて事業承継に困るという会社さんが多くいらっしゃいましたが、その後もどんどん増えています。
そのかたがたが結局困るのが自分たちの株をどうするのかということなんですね。それでわれわれが JPEを設立し、ファンドを立ち上げて、中小企業の事業承継をサポートするために20年やって来ました。設立以降で 32社をお手伝いしてきました。
銀行に株主になっていただいていますし、ファンドにお金を出していただいている出資者も金融機関が中心です。われわれも中立的なファンドの運営会社としてやってきました。
特に今回のコミュニティセンターさんの場合は、われわれが運営を任されている、東京都が主たる出資者になっている TOKYO事業承継ファンドです。同ファンドは 2018年 12月に設立されたものですが、自治体としてこれだけ大掛かりのものは初めてのことです。
都内の中小企業の事業承継に対して資金的にも応援するために出資しています。
Qコミュニティセンターをどのように評価し、全株取得に至ったのか
法田社長:当社には年間で300社くらいのお話が来るのですが、実際にお手伝いするのは3社くらいですね。
われわれもいろいろな観点から調べさせていただきます。
この会社は将来も残さないといけない、社員のためにもしっかり守っていかないといけないという会社を選ばせていただいてお手伝いしています。
コミュニティセンターさんに対しては、「生きがい、やりがい、健康、そして収入」というストレートな経営理念に共感しました。そういうことをモットーにやって来られたんだなと。そのような考え方はしっかりと引き継いでいかないといけないと思いました。そこが最も評価した点の一つです。
「コミュニティセンター便り」を読ませていただいたことも大きかったですね。
シニア世代のスタッフのかたがたの様子もよく伝わってきました。
そのような内容も一つの判断材料となりました。決算書からだけでは見えないものが見えてきます。
情報がオープンで、生の情報に触れることができました。
シニアのかたとこういうお付き合いの仕方があるんだなとか、ここからいろいろなことが考えられるなあ、可能性があるなあと、いろいろな夢が描けたので、ぜひお手伝いさせてもらいたいと判断しました。
われわれは投資の方針の第一に「Necessary」という内容を掲げています。日本にとって、業界・マーケットにとって必要とされる企業、なくてはならない存在の企業を投資の対象にしようということです。
まさにコミュニティセンターさんのような会社であると思います。
Q株主として、今後どんな支援を考えているのか
法田社長:われわれがサポートするのは、もちろん株主としてということもありますが、私も酒寄も、取締役として経営に入っていますので、私たちは同じ船に乗っている立場です。
その意味では経営の一角を担うつもりで、お手伝いをしていきたいと考えています。
一つは、今までやってきたことで大事にしなければならないことはしっかりと守り、さらに磨き上げていくということです。
もう一つは、変えるべきところもありますので、そこは良い方向に変えていくということです。
大きくはそのような考え方で一緒に動いていきたいと思っています。
オーナー経営から組織経営へ、そして選ばれる協力会社に
酒寄基マネージャー:基本的には、オーナー経営から組織経営へ変えていくということが JPEのキーワードでもあります。菅前社長も、今までは「個人商店」だったとおっしゃっています。
売り上げで 10億円くらいまでは個人商店、オーナー経営でできるけれども、ここからさらに大きくしていくには、組織にしないといけない、ということを菅さんもおっしゃっていました。
その中で、まず代表取締役の中川新社長を選任させていただいたということが第一歩です。
そして守りの部分としては内部管理体制の構築です。コミュニティセンターさんは今まで順調に売り上げを年々伸ばしてきている半面、今後は規模に応じた内部管理やガバナンスができる組織づくりが課題となっていくと思います。
例えば、取締役会をしっかり機能させたり、会議の内容を見直したりといったことです。
また内部の昇給昇格のルールなどの規定をしっかりと整えて、人が増えた時にも耐え得るような仕組みとルール作りをすることが土台として必要だと考えています。
攻めの部分では、管理会社さんがお客さまですので、今後は他の代行会社さんとの違いというのをもっと訴求し、付加価値を提案していかなければならないと思っています。
新規事業を含め、業務提携や資本提携といった先のことも見据えながら、選ばれる協力会社というものをしっかり作っていきたいと考えています。
Qコミュニティセンターにどんなことを期待しているのか
法田社長:株主が代わってオーナー企業から開かれた会社に変わり、オープンな会社になりました。今まではオーナーさんの会社だったものが「みんなの会社」になったということです。社員のかたにとってもそうですし、スタッフのかたにもそうです。
オープンな会社になったということをまずは皆さんにしっかりと認識し、自覚していただきたいと思います。
そしてスタッフのかたがたも自分たちに何ができるのかといったことを、自分の会社として考えていただきたいと思います。
言い換えれば、皆さん自身で会社を変えていっていただきたいというのが、われわれの期待することです。
スタッフの皆さんもさまざまなご経歴をお持ちですし、いろいろな知恵やノウハウを持っておられます。これは他の企業では考えられないことです。
そのようなそうそうたるかたがたがいらっしゃり、それだけの宝があるわけですから、その宝を生かさない手はないと思っています。
皆さんの手でこの会社をより良い会社に変えていっていただきたいですね。
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