「町の電気屋さん」からマンション管理員の道へ接客で培ったコミュニケーション能力を生かしてお仕事しています

コミュニティセンター便り第108号-2024年6月1日発行

更新日：2024年6月1日
第108号では、 神戸エリアで管理員、 清掃員として明るくにこやかに代行業務をこなすKさん （７0 代）をご紹介いたします。

Q.これまでのご経験をおきかせください

結婚を機に、会社を退職し専業主婦として家庭に専念していました。数年後夫が独立し、いわゆる「町の電気屋さん」を始めました。夫は営業で外回りを中心に行い、私はお店番をしていました。32年間続いた電気屋でしたが、家電量販店が増え、状況が変わってきた頃に、夫が自動車事故に遭い、これまでと同じように仕事をすることはできないと判断し、廃業しました。一度は、専業主婦に戻りましたが「もう少し働きたい」と思い、夫と一緒に、もともとやってみたいと考えていた「住み込みのマンション管理員」になりました。
マンション管理員という仕事には、「町の電気屋さん」の経験は生かせています。お客さまの顔を覚えることは得意でしたから、居住者さまのお名前もすぐに覚えることができました。皆さん親切な方が多く、楽しく仕事をさせてもらいました。定年を迎えるまでの約７年間、「住み込みの管理員」として勤めたことになります。

Q.コミュニティセンターとの出会いは？

住み込み管理員として働いていた物件に、コミュニティセンターのスタッフさんが代行で来てくださっていました。それが私とコミュニティセンターの出会いです。その方から、マンション管理員代行の働き方や、会社について教えてもらっていました。
住み込み管理員の仕事を定年退職したときに、そのスタッフさんにご連絡して、夫婦二人でコミュニティセンターを紹介していただきました。

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Q.どのような形でお仕事をされていますか？

週３日から、多い時で４日ほどお仕事しています。月15日程度、仕事をしていますね。管理員業務のみを任されている物件もあれば、清掃業務の比重が大きい物件もあります。週１日は、神戸でグループ清掃のお仕事もしています。
私は清掃兼務の管理員が自分には１番向いているなと感じています。自分で考えて仕事を組み立てられる点が面白いです。
グループ清掃では、ほかのスタッフさんの仕事のやり方を教わることができるので参考になります。

Q.マンション管理員の仕事はいかがですか？

マスクの下はいつも笑顔で

私もマンション暮らしが長いので、「マンション管理員はマンションの顔である」と思って仕事をしています。たとえ１日だけの代行管理員だとしても、マンションの雰囲気を壊さないよう、心掛けています。
コミュニティセンターに登録して８年以上が経過していますが、いまだに朝は少し緊張します。毎日緊張感をもって仕事をしていますよ。

Q.業務に対するポリシーや注意していることなど教えてください

朝の挨拶を、明るく元気にするようにしています。「マスクの下はいつも笑顔で」という言葉が好きで、これを実践することで相手とのコミュニケーションを円滑にできているように感じています。
また、常に基本と仕様書に忠実に取り組むことを心掛けています。先月、コミュニティセンターから「コミュニティセンターのマンション管理員10カ条」が配信されました。全スタッフが、10カ条をきちんと読み、内容を理解し、実践することが求められていますよね。

Q.仕事をしていて嬉しかったことなど教えてください

居住者さまから「キレイにしてくださってありがとうございます」という言葉をいただけると非常に嬉しいです。ちゃんと見てくださっている方もいるんだな、もっと頑張らなくては！という気持ちになります。

Q.仕事と趣味（プライベート）の両立について教えていただけますか？

最近は、身の回りのものを断捨離していくことが、趣味のようになっています。お休みの日は片づけをしながら、家の中に溜まってしまった荷物を半分にすることを目標に、片づけをしています。片づけていくと、半分は必要のないものでしたね（笑）
お休みの日はやっぱり楽しみですよ。毎日仕事となると、体力的にしんどいじゃないですか。都合が悪い日はお休みをとることができる。お仕事できる日はお仕事をする。自分のペースに合わせてお仕事できる、コミュニティセンターの働き方と出会わせていただけて感謝しています。

Q.管理員の仕事は女性に向いていると思いますか？

マンション管理員は、女性に適している仕事です。 女性は、細かい点に気づく能力が高いですし、家事をしているので清掃業務にも慣れています。
挨拶も心地よく、爽やかに行える。女性のマンション管理員が増えると良いですよね。マンションには女性の居住者さまも大勢いるので、女性のマンション管理員は「安心感」や「親しみやすい」印象を与えることができるのではないでしょうか。

Q.清掃で気を付けている箇所はありますか？

エレベーターの溝です。意外と砂やゴミが詰まりやすいので、細い棒なので掻き出すようにして清掃します。
エントランスのガラスも、手垢が付きやすいですね。来訪者の方の目にも触れやすいので、拭き掃除が欠かせません。
夏になると、蜘蛛とカメムシ問題がありますね。掃除しても掃除しても現れます。これからも季節は、要注意なので警戒しています。

Q.今後の目標などありますか？

目先の目標は登録10年を迎えることです。居住者さま、管理会社さまから信頼してもらえる管理員を目指したいです。そのためには健康第一です。いつまでも元気でいることが大前提ですね。

Q.後進の方へのメッセージ

最近「コミュニティセンターさんに来てもらえて本当に助かった」とお褒めのお言葉をいただくことが続きました。これは私だけではなく、コミュニティセンターのスタッフ全員の成果だと思いました。そのような会社の一員であることを誇りに思っています。
これからマンション管理員の仕事に就かれる方には、まずは、お仕事を楽しんでほしいです。自分で仕事を楽しみ、興味をもって前向きに取り組んでいると、毎日が楽しくなります。
社員の方をはじめ、登録スタッフの皆さんも気の良い方がたくさんいます。コミュニティセンターのマンション管理員仲間がもっともっと増えていくことを楽しみにしています。

感謝状授与

2024年5月2日、株式会社コミュニティセンター本社において、迅速かつ機転の利く対応により、居住者さまの詐欺被害を未然に防止したことにより、登録スタッフのAさんへ、目白警察から感謝状の贈呈が行われました。

＜Aさんインタビュー＞
あの日、管理員室に来られた女性の居住者さまが、携帯電話を手にして真っ青な顔で慌てていました。「電話がかかってきてお金を払わなければならない」とパニックになっており、私が代わって電話に出ることにしました。
相手の話し方が不審だと感じ、直感的に詐欺だと確信しました。相手の名前を尋ね毅然とした態度で接すると、電話が切れました。
すぐに相手が名乗っていた会社名を調べると、詐欺事件が流行っていることがわかりました。そのことを居住者さまに伝え、「また電話があったとしても絶対に電話に出ないように」と忠告しました。約1か月後、目白警察から感謝状を授与する話があり、大変驚きました。助けた居住者さまが、目白警察に報告してくれたそうです。私は管理員として約10年間お仕事していますが、感謝状を受け取るのは初めてでした。管理員を続けていて良かったと素直に思いました。

マンション管理人に関するよくある質問FAQ

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齋藤 京子

この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって４年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き　スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。