お客さまの期待の一歩先を行く管理員を目指しています
コミュニティセンター便り第101号-2023年11月1日発行
更新日:2023年11月1日
第 101 号では、 中央区のマンションで週6日、管理員業務をこなし、 趣味も充実され、 元気でハツラツと過ごされているNさん (81歳) にお話を伺いました。
Table of Contents
Q.これまでのご経験は?
大手電算メーカーに 40 年近く勤めました。60 才で定年退職後、大手不動産系列のマンション管理会社に再就職し、管理員として定年である 75 歳までお仕事をしました。
Q. コミュニティセンターとの出会いは?
75 歳でマンション管理会社を定年したあと、新聞を見ていたらコミュニティセンターの求人を見つけました。早速応募してみたところ、採用していただきました。
最初は週3回ほどお仕事をして、それ以外の時間は、町内のボランティア活動や趣味の時間に充てようと思っていました。
ところが、1番最初に代行に入った中央区のマンションの正規管理員さんが退職されることになったため、「代わりに常勤管理員としてお仕事をしてみないか?」と声を掛けていただきました。
趣味の時間がなくなってしまうので少し迷いましたが、せっかくのお誘いですし、週1回程度の休暇をいただくことを条件にお引き受けいたしました。
Q.どのようなお仕事をされていますか
私が常勤管理員として仕事をしている物件は、築40 年程度の9階建ての物件です。清掃員の方は別にいらっしゃるので、私は主に管理員業務を行っています。ただし、清掃を全くやらないというわけではありません。管理員業務をメインにしつつ、マンション周辺の清掃や花壇の除草などを行います。
この物件で特徴的なのは、現金の取り扱い業務が多いことです。年1回の駐輪場の更新や、臨時駐車場の貸出などがあります。
Q.お仕事に対するポリシーを教えてください
期待を超えたサービス提供に一歩でも近づけられる努力をすることと、提案型管理員を目指しています。管理員業務については、相手の話を早合点しないで、的確に聞き、理解し、迅速に対応するよう心掛けています。
マンションにお住まいの方が、快適に暮らすことのできる環境を整備することも重要です。清掃員の方にはマンションの顔であるエントランス、エレベーター内、ゴミ庫、共用廊下を重点的に清掃していただくようお願いしています。自分が気づいたところは自分で清掃することもありますよ。
Q.何か実際に提案されたことはありますか?
ゴミ庫内の天井・壁面がかなり汚れていたので、塗り替えを提案いたしました。もちろん私の一存ではできません。管理会社の担当者に提案を聞いてもらい、理事会にご承認いただいて、実施することができました。また、ハンディークリーナーなど、効率的に清掃できる清掃用具の購入もご提案させていただきました。管理員業務に関わるマニュアルや、引継書なども積極的に作成するようにしています。
仕事に全力で取り組むことで、生きがい・やりがいにつなげ、健康寿命を伸ばす。それは自分だけではなく、家族の幸せにもつながるはず
Q.お仕事で嬉しかったことは?
「物件のために、居住者さまのために」と思って行動したことが実際に居住者さまに喜んでいただけたことです。
長い期間マンションの駐車場出入り口付近に、居住者さまのものではない自転車が 50 台以上放置されてい
ました。出入り口付近なので危険もありますし、美観もよろしくありません。管理会社、理事会、行政
(区・警察)とも連携しながら駐輪禁止看板の数を増やしたり、トラロープを繋げ物理的に駐輪スペースを
なくすなど、諦めずに対応を続けた結果、放置自転車をなくすことができました。理事会でお褒めの言葉を
いただけて、とても嬉しかったです。
Q.マンション管理員の仕事はご友人にもおすすめできますか?
はい、もちろんです。人生100年時代を健康で過ごすためには、「適度な運動」「社会参加」が必須項目
であると考えています。定年後、これを自律的に行うことはなかなか難しいでしょう。よっぽど意思の固い方でないと、毎日ぼんやりと過ごしてしまう方が多いのではないかなと思います。
管理員のお仕事をしていると、仕事を通して、適度な運動を行い、マンションというコミュニティのなかに参加をすることができます。また、マンション管理員は、安心・安全・快適な住環境をお守りする、広義での社会貢献活動につながっていると自負しています。収入を得ることで経済的にも余裕が生まれる。健康で生き生きとした生活を送り、充実したセカンドライフを過ごすためにも管理員業務は自信をもっておすすめできますね。
Q.健康で働き続けるための秘訣はありますか?
私の母親は 99 歳で一人暮らしをしています。スマホも使えますし、ピアノや習字なども趣味もあって、毎日楽しそうです。身近な母親がこのような感じなので 100 歳まで元気に生きるというのは私にとってとても重要な目標です。
秘訣は、①社会参加②運動③食事④睡眠の4つを意識することです。社会参加と運動は、マンション管理員のお仕事で十分実行できていますが、さらに私は家でテレビを見ながらルームランナーをこいでいます。
月3回は友人たちとゴルフに行き、交友関係を広げています。食事は妻の協力もあって、塩分控えめ、タンパク質と野菜メインの食事をいただけています。生活習慣病予防のために、毎日の体重測定も欠かせません。睡眠は、毎日7~8時間は確保すると決め、規則正しい生活を心がけています。
Q.今後も目標はありますか?
「ピンピンコロリ」で天寿を全うすることが理想です。「後期高齢者」を卒業し、現在「晩期高齢者」の仲間入りをしました。やがて「末期高齢者」を迎えますが、長寿社会を生き抜くために、毎日の仕事を真正面に取り組み、「生きがい」「やりがい」につなげることで、健康寿命を延ばしたい。それが、私だけではなく、家族の幸せにもつながるはずです。
管理員の仕事は、マンションの階段の上り下りが可能である年齢まで、少なくとも 85 才までは続けることを目標にしています。
Q.後進の方へのメッセージ
人間の仕事が人工知能やロボットに取って代わる時代が近づきつつありますが、管理員業務がすべてロボットに置き換わることはないと思っています。マンションに暮らす居住者さまのことを思って、丁寧にお仕事できる方なら、未経験であっても誰でも挑戦できるのが、この仕事の良いところです。
もし、さらにワンランクアップした業務をしたいと思われている方は、仕事をしながら、管理業務主任者の資格取得を目指すことも良いと思います。資格取得に年齢制限はありませんから、興味のあることは勉強しつづけることは大切です。
仕事で収入を得ながら自分の健康を維持できて、社会貢献にもつながるマンション管理員のお仕事は素晴らしいお仕事だと矜持しています。もっと多くの方にこの仕事を知っていただき、たくさんの仲間が増えることを期待します。
第5回輪の会ご参加の皆さま
2022 年 11 月から始まった「輪の会」は、2023 年 9 月に 5回目の開催を迎えました。
クイズ形式の研修や社員との交流会など、ご参加いただいたスタッフの皆さまには楽しい時間を過ごしていただけたと思います。
今期からはいよいよコミュニティサークルが始動します。ご期待ください!
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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