親の介護をきっかけに マンション管理員に
コミュニティセンター便り第35号-2018年4月1日発行
第35 号では、神奈川県川崎市内のマンションに勤務する、YIさん(56 歳)を紹介します。
Table of Contents
Q前職についてお話しください
大学卒業後、最初は機械部品商社に営業職で入社して勤務していたのですが、顧客先の機械メーカーの社長さんから「うちの会社で働かないか」と熱心に声を掛けていただきまして、結果的に、3年勤めた後にその機械メーカーに転職しました。その会社には30年勤めました。仕事の内容は、省力化設備といいまして、お客さまの要望に合わせた機械をオーダーメイドで作るというものです。最初にお客さまに要望を聞いて、「それではこういった機械はどうですか」と提案します。大量生産の汎用品ではなく、受注生産で、設計から始めて専用機を一から製作していきます。例えば、貨幣の製造機、車のタイヤ、弱電製品など、私は主に光ディスクのCD、DVD、ブルーレイといった関係の設備を担当していました。
Qコミュニティセンターでお仕事をするようになった経緯をお聞かせください
母親がけがをして通院しなければならなくなったんですね。認知症も少しありましたので、その母の病院の送り迎えや付き添い、介護の必要が生じまして、妻は現在も働いていますが、私自身はそれがきっかけで退職を決めました。その後、母のけがの方も落ち着いてきて時間が取れるようになりましたが、認知症の介護もあり、フルタイムでの仕事への復帰は無理だと考えていました。それで、近場で短時間でできる仕事を探していたところに、コミュニティセンターさんの募集を知るところとなり、お仕事をさせていただくことになりました。徒歩で通える場所で、仕事の時間も長くありませんでしたので、希望の条件を満たしていました。ラッキーだったと思います。この 3月 20日でちょうど一年になります。 学生時代には掃除のアルバイトを4年間やっていました。マンション管理の仕事も、主な仕事が清掃であることが募集要項に書いてありましたので、それならやれそうだと思い、応募しました。
Q実際にマンション管理のお仕事に携わってみていかがですか?
一番感じるのは、実によく動く仕事だということです。以前は営業の仕事で、車での移動も多かったので、会社員時代と比べると随分動いているなあと感じます。歩いて通勤していますし、階段の上り降りも多いですし、毎日あちこち動いています。この仕事に就いてから5キロくらい痩せました。結構筋肉も付きましたね。コミュニティセンターさんがうたっているように、健康で、丈夫になりました。 主な業務は清掃とごみ置き場の管理、そして理事会のお手伝いです。例えば、理事会のアンケートの配布から回収、集計、その後の連絡も行います。最近、駐輪場を改築して、自転車の整理も行いました。駐輪場の管理も管理員の仕事の一つです。
Qコミュニティセンターの研修について
年に6回ほどの研修に参加しています。研修のテキストも分量が多いですし、なかなかハードですね。他の管理会社さんの研修は、個人情報のこととかルールに則った研修内容が多いのですが、コミュニティセンターさんは掃除の基本など、実践的な内容について丁寧に教えてくれますね。窓の拭き方やモップの絞り方など、とても役に立つ内容です。
Q日頃、管理員として心掛けていることは?
やはりあいさつですね。とにかく「あいさつから始まる」と考えています。最初の頃はなかなかあいさつを返してくれないかたもいたのですが、居住者の皆さんにあいさつをすることを第一に心掛けて仕事をしています。
Q現在勤務しているマンションでの管理業務ついてお聞かせください
このマンションは築 20年になります。小さいお子さんからお年寄りまで、幅広い層のかたがお住まいです。古くなってきていますので、壊れたりする場所も出てきています。LEDではありませんので、蛍光灯の付け替えも大変です。2週間に1回くらい新しいものと取り替えるのですが、5階の廊下の端の場合は、脚立に乗って腰壁の向こう側が見えたりすると、結構怖いですね。
Qお仕事以外での楽しみは?
リターンライダー(若い頃バイクに乗っていて、その後仕事や結婚などの理由で乗らなくなった人、あるいは乗れなくなった人が、40~ 50代になって再び手にした自由な時間にもう一度バイクに乗り始めること)ですね。16歳で免許を取得して 10年ぐらい乗っていました。通学や通勤にバイクを使っていました。ちょっとした事故に遭って以来、30年乗らずにいたのですが、昨年からまた乗るようになりました。長い時間は取れませんので、1、2時間走って帰ってくるという感じですね。きっかけはこの仕事を始めたからです。痩せたということも大きいですね。やはりお腹に肉が付いているとバイクに乗ろうという気になりません。痩せて体が軽くなったというのが大きいですね。現在は 250CCのバイクに乗っています。
Q今後の抱負をお聞かせください
OJTでお世話になったかたがいます。そのかたに掃除のやり方を教わりました。鳥のフンの処理の仕方とか、その人でなければ分からないような、「これを知っていると便利だよ」といった内容を教えていただいたことに感謝しています。私もそのような立場になったら、一般的な掃除の方法以外の役に立つ知恵や知識を伝えられたらと思っています。 健康寿命を意識して、元気で楽しみながら、長く仕事を続けていきたいですね。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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