マンション管理人として笑顔とホスピタリティー、信頼と安心・安全を心掛けて勤務しています
コミュニティセンター便り第34号-2018年3月1日発行
更新日:2022年5月31日
第34号では、都内のマンションに勤務する、STさん(68歳:インタビュー当時)を紹介します。
● パティシエからマンション管理人の道へ
● 未経験ながら、OJT担当者として活躍中
● 失敗して叱られても、スマイルで乗り切る
● 大切なことはミスしたあとの対応
Table of Contents
Q以前のお仕事は?
前職はパティシエです。洋菓子職人で、製造・販売をしていました。3軒ほどのお店を経営していました。 定年退職後、新聞の折り込み広告にこのマンションの管理員の募集が出ていましたので、コミュニティセンターさんに問い合わせました。面接していただき、採用となりました。コミュニティセンターさんにお世話になって3月で丸4年になります。初めてのマンション管理員の仕事で、最初は不安もありましたが、今は良い会社と巡り会えてありがたく思っています。
QOJTを担当しておられるそうですね?
OJTの現場では、よく失敗談をお話ししています。例えば、資源ごみを出すよう依頼されていたのですが、直前の清掃業務が長引いてしまい、予定の時間に遅れてしまったこと。10分遅れたために、ビンの回収に間に合いませんでした。ごみの分別でも失敗談があります。都内でも区によって分別の基準が違うんですね。プラスチックを可燃ごみで出せる所もありますし、そうでない所もあります。ペットボトルを可燃ごみで出してしまい、指摘されてしまったこともあります。そういう失敗をした後は、電話だけでなく、必ずお手紙を書いてお詫びしながら、すぐに対応するようにしています。
Qマンション管理のお仕事で気を付けていることは?
前職では対面販売もしていましたので、「ホスピタリティー」ということを大事にしていましたし、従業員にもそのことをよく指導していました。コミュニティセンターさんの研修や「コミュニティセンター便り」でも同様の内容が強調されていましたので、お客さまへのサービスという点で通じるものがあると思っています。現在のマンション管理の現場でもそのことを意識して業務に臨んでいます。対人関係がとても重要だと思いますね。居住者のかたへの対応を丁寧に行い、それぞれにしっかりと向き合うように心掛けています。 居住者のかたの中には長く住んでおられるかたもいらっしゃいます。そういうかたからお聞きするマンションの歴史のお話にもしっかりと耳を傾けるようにしていますし、いろいろとアドバイスを頂くようにしています。相手のお話をよく聞いて対応するよう気を付けています。
Q業務の内容について詳しくお聞かせください
このマンションは築40年近くになりますので、部分的にきれいにし過ぎると、そこだけ目立ってしまい、全体のバランスを欠くことになります。きれいにすべき所はきれいにし、光っている所は光るようにし、くすんでいる所はくすんでいるなりに対処します。
Qマンション管理業務を長く続ける秘訣は?
仕事は楽しくやっていますし、実際、この仕事は楽しいです。居住者のかたもいろんなかたがいらっしゃいますので、それぞれに合った対応が求められますよね。うまくやろうというわけではなく、こちらの分からないところは居住者のかたに伺うようにしています。ご指摘を頂いた時にはお詫びし、「ありがとうございます」と応えるよう心掛けています。あまりあいさつを返してくださらない居住者のかたにも、こちらからお声掛けするようにしています。ニコッと返していただければしめたものです。
私は浅草生まれの下町育ちですからね。小さい頃から、おじいさんやおばあさん、自分の祖父母や家族だけでなく、いろんな人との関わりの中で、もまれ、叱られながら育ちました。そういう経験は仕事に生かされていると感じます。嫌だなあと思って対応すると、それが相手に伝わってしまいますよね。本当はすぐに顔に出るタイプなので対人関係は苦手なのですが、すぐに気持ちを切り替えて、笑顔で対応するようにしています。 とにかく、信頼、安心、安全を心掛けています。このマンションは早い時間に出勤されるかたが多いので、朝の時間帯にも、エレベーターの中や玄関先など、見える所はきれいにしておくように心掛けています。こちらの仕事をアピールすることは大事ですが、行き過ぎるのもどうかと思いますので、何事も平均 60点でいくことを心掛けています。 最近は隔月でコミュニティセンターさんが定期清掃に入っています。以前の会社より清掃の内容がとてもしっかりしていて感謝しています。やはりプロはすごいですね。
Q趣味は?
5月から10月の下旬まで、ほとんど毎週のようにお神輿を担いでいます。会に入っていて、下谷神社の祭り、神田祭、埼玉の祭りと、順繰りで担いでいます。前職の時にはできませんでしたが、コミュニティセンターさんに勤めるようになってから、土日を使って動いています。
それから、月に 1度、お菓子作りを教えています。 うちはもともと和菓子屋でしたが、私の代で洋菓子屋に転向しました。土日、祭日が休みなので、それを使ってこういうこともできるんですね。楽しくやっています。
Q今後の抱負を
数年経って、慣れてくるとボロが出ますので、気を引き締めないといけない、気を付けないといけないと肝に銘じています。長く仕事をさせていただくためにも、信頼と安心、安全を心掛けて勤めたいと思っています。
私は、「そこそこ」が好きなんですね。片付け過ぎない。「こぎれい」が好きなんですね。「そこそこ」をモットーに生きていきたいと思っています。
Qこれから管理員を目指す皆さんにアドバイスを
嫌だと思うとそれが伝わってしまうので、スマイルが一番ですね。教えてもらって「ありがとうございます」。失敗して叱られても、「ごめんなさい。気を付けます。ありがとうございます」ということが大事だと考えています。 そして、ひと言でもお礼のお手紙をポストに入れるようにしています。お世話になったかたには感謝の気持ちを込めて暑中見舞いと年賀状を版画とか絵手紙で、俳句や短歌を添えて出しています。 取り繕ったものは必ずはがれます。自然体で自分のできる範囲のおもてなしをすることが大事じゃないですかね。
… まとめ..コミュニティセンターから一言
今回は、元パティシエ管理人STさんをご紹介しました。未経験ながら、OJT担当者にまで成長されたSTさん。
失敗をしても笑顔を忘れず、丁寧なアフターフォローをすることで居住者さまとの信頼関係を築いてこられました。
マンション管理人に関するよくある質問FAQ
Q.OJTとは何ですか?
「On The Job Training」の略です。 弊社のベテランマンション管理人が勤務する実際の物件で、一緒に業務を行い、基本を身に付けます。
Q.趣味との両立はできますか?
はい、可能です。今回ご紹介したSTさんのように、お休みの日や、業務後の午後の時間帯を趣味の時間に使われている方はたくさんいらっしゃいます。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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