職務経歴が多種多様なかたとの出会いが、自分の人生に大変役に立っています
コミュニティセンター便り第60号-2020年6月1日発行
第60号では、関西支店のOさん(71歳)にお話を伺いました。
※この原稿は2020年1月8日に取材したものです。
Table of Contents
Q前職は?
製造会社で40年勤めました。後半の25年は品質管理業務に携わりました。
そのうちの 15年ほどはISO9001(品質マネジメントシステム)の構築、運用に関わり、ISO9001のエキスパートとして仕事をしました。
定年を迎える時に社員寮の寮長を 2年ほどやりました。61歳の時にリーマンショックが起きまして、再雇用が難しくなったんですね。
定年退職後、何かしなければと思い、仕事を探していたのですが、新聞の折り込み広告で、ある管理会社のマンション管理員の仕事を見つけまして、そこで 8年間勤めました。
Qコミュニティセンターとの出合いは?
2017年4月ごろのことです。私がマンション管理員として働いていたマンションに、コミュニティセンターから代行清掃員さんが派遣されてきたのですが、そこに当時コミュニティセンターの巡回指導員であった中原さんが来られたんですね。私は中原さんとお会いした時、その 5月に勤めていた管理会社を退職する予定だということを話しました。
実際にその後退職したわけですが、辞めてから 1カ月ほどたった頃、暇で体がなまってくるのも感じていたので、中原さんから頂いていた名刺に連絡して面接することになったんです。その後 8月 10日に研修を受けてコミュニティセンターの代行員として登録するようになりました。
コミュニティセンターでは、オファーを受けてから受託を承諾して契約が成立するため、連続勤務があまりなく、私が思っているこれからの勤務形態に合っていると考え、お世話になろうと思いました。
Q現在のお仕事で苦労したこと、良かったと思うことは?
私は管理業務主任者、マンション管理士の資格も持っていますので、その点で設備などに関することで問題になることはありませんでした。一番苦労したのは居住者対応です。クレームの対応もありますし、接客の難しさも感じました。
問題が発生した時はフロントに連絡を入れるのですが、受け方の重要度に対する解釈の相違から回答が遅れてしまって居住者からクレームがきたこともありました。
マンションに関することは全て管理会社が対応するものだと思っておられる居住者のかたがいらっしゃり、専有部分で起こった事案もフロントや管理員に要求するケースがありました。
漏水があった際に、「漏水調査や復旧工事が進まないのは管理員の対応が悪いからだ」と言われたこともあります。部屋の中の修理代を要求してきた居住者もおられました。
良かったことは、管理員として通常の業務をしている時でも、居住者のかたから「いつもありがとうございます」と声を掛けられることです。そんな時は、こういう仕事もありかなあとうれしい気持ちになりますね。
居住者のかたから声を掛けられて、相談や質問を受けたりすることがあります。私は 30ほどの資格を取得していますので、その知識をもとにちょっとしたヒント程度のことをお答えします。結果的に良い結果が得られて、「アドバイスをもらってそのようにしたら正解だった」と喜んでいただいたこともあります。
マンション管理業務以外では、代行員の研修などで職務経歴が多種多様なかたとの出会いがあるのはいいですね。有意義な意見交換ができます。自分の人生に大変役に立っています。こういうことも大切にしていきたいと思っています。
Q仕事で心掛けていることは?
一つ目は、「五感を駆使すること」です。巡回は管理業務の基本です。巡回時は、特に消防設備全般と受水槽から上げる揚水ポンプの異常音に気を配っています。異臭にも気を付けています。
二つ目は、目配り、気配り、心配りの「三配り」です。特にお年寄りには目配り、気配りをしています。そして巡回時にすれ違ったかたには、極力声掛けをするようにしています。
三つ目は、「3直 3現」です。これは製造会社に勤めていた時に当時の社長から学んだ人生訓です。例えば、不良品を出した時にはその不良品がどこで出たかを確定して、その現場に 3回足を運んで、3回物を見ろということです。これが「3直 3現」です。
マンション管理業務の現場でも役に立つ考え方です。特に重要な事案が発生した時は、極力「3直 3現」を心掛けて何度も現場に行きます。
居住者からの問い合わせなどに対しても、返事の第一報を極力早くするようにしています。解決日が遅れる場合でも、確定した日が分かっていれば居住者は安心してくれます。
Q仕事以外でやっていることは?
夫婦でプチ旅行をしながら神社の御朱印集めと直会なおらいを楽しんでいます。毎年 1月には伊勢神宮を参拝しています。
一宮をいちのみや回るのが好きで、大阪なら住吉大社、坐摩神社、枚岡神社、堺の大鳥神社とか…。もともと私は山人間ですから、歩くのは苦になりませんが、マンション内での巡回は 2万歩を超える時もあり、膝に堪えるので最近はセーブしています。
それから知識の習得のために資格試験に挑戦しています。これが結構、マンション管理の業務に役立っています。
Q今後の抱負は?
自分の体と相談しながら、後期高齢者になるまでは代行管理員で頑張ろうかなと、今は思っています。まだまだ若いといわれますが、体は正直です。
体力は年相応に確実に落ちているので、無理は禁物と自覚しています。
Q同年代でこの仕事を目指されるかたへ
「定年後の第二の人生の生きがいに管理員・清掃員業務はどうですか」というのが、最近キャッチフレーズになっていますが、なかなか簡単に人は集まりません。正直この業務はきついです。管理員、清掃員を考えておられるかたは、やはり体力が必要であることを自覚してほしいと思います。
代行員をされるかたは、管理業務主任者やマンション管理士の試験にトライされてはいかがでしょうか。代行の管理員は、同一物件に連続勤務で入ることはまれで、スポット勤務が大半です。
スポットであってもマンション管理の基本形態は変わりませんから、たとえ合格しなくても一通り学習しておけば自信もつきますし、仕事が楽になると思います。
よくある質問FAQ
コミュニティセンターとの出合いはなんですか?
退職したのち、辞めてから 1カ月ほどたった頃、暇で体がなまってくるのも感じていたので、中原さんから頂いていた名刺に連絡して面接することになったんです。その後 8月 10日に研修を受けてコミュニティセンターの代行員として登録するようになりました。
仕事で心掛けていることは?
マンション管理業務の現場でも役に立つ考え方です。特に重要な事案が発生した時は、極力「3直 3現」を心掛けて何度も現場に行きます。居住者からの問い合わせなどに対しても、返事の第一報を極力早くするようにしています。解決日が遅れる場合でも、確定した日が分かっていれば居住者は安心してくれます。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
コミュニティセンターでは
シニアの方にピッタリの
お仕事を紹介しています
マンション管理員やコンシェルジュなど、シニアの方にピッタリのお仕事がたくさんあります。
どのような内容でもご相談ください。丁寧にお答えいたします。
未経験の方も大歓迎です!
まずはお気軽にご相談ください。