シニアの健康法-歩行編-膝が内側に倒れて足を痛めることの改善編
町を歩いていますと、膝を痛めて歩行している方が昨今増えているように見受けます。
逆に言いますと、体全体ではなく、膝主体歩行をしている方がほとんどです。
膝を痛める原因はいくつかありますが、今回は「内膝(うちひざ)」です。
足に何らかの問題を抱えている方は「内膝」の方が多くいらっしゃいます。
「内膝」とはなにか、原因と解決法です。
このコラムはマンション管理人や清掃員をはじめどんな職業でも定年なき仕事を実現するための健康サポートです。
もちろん正しい運動の本質は年齢に関係ありません。
今回もお付き合いください。
Table of Contents
「内膝」とはなに?
「内膝」とは足の親指よりも膝が内側に倒れている状態を指します。
特に歩行の着地時に膝が親指よりも内側に倒れていると体重が膝にかかってしまいます。
体重を膝で支えるため膝を痛めます。
また、膝はねじるところではありませんので、ねじれて膝を痛めます。
内股は足先が内側に向いていることで「内膝」とは違います。
もちろん内股も問題で外販母子などの問題を引き起こします。
がに股傾向(つま先が外を向く)の方も「内膝」になりやすく、むしろ多いかもしれません。
わかりやすい例で言いますとイケメン俳優の木村拓哉さんです。
姿も演技もかっこいいですよね。
立ち姿を見ていただくと、がに股方向の足をされています。
しかし走っている姿を見ると、相当の「内膝」でもいらっしゃいます。
ぜひドラマなどで走るシーンがありましたら着目してください。
内股・がに股にかかわらず、膝が親指よりも内側に倒れている状態が「内膝」です。(上部写真参考)
「内膝」の原因と対策
「内膝」の原因はずばり地面を蹴る歩行行為です。
着地してから地面を蹴って体を前に運ぶ歩行が原因です。
蹴る力が強いほど「内膝」傾向になります。
理由は地面を蹴ると大腿部(太もも)の回転方向が内旋方向になるからです。
内旋することで膝は倒れ、股関節・腸腰筋は動きません。
感覚的に言いますと地面の感触がお尻から背中に伝わりません。
地面を蹴らずに足を置く感じで歩行できれば大腿部(太もも)は外旋します。
特に足指をねじらないように歩けるとベストです。
大腿部(できれば太もも~尻~腸腰筋)が外旋すれば、膝は親指より内側になり土踏まずに体重が落ちます。
体重は膝を通過するだけで膝に体重はかかりません。
対策1 | 日頃、つま先は真直ぐのまま、膝から上の太ももから尻にかけて外旋させて親指より外側に膝が出るように体操しましょう。その際、骨盤を締めつつお尻を締める動作で行うとよいでしょう。 |
対策2 | 裸足で歩行してみましょう。その際足裏の皮が一切よじれないように歩行しましょう。着地の際、背中までつながれば正解です。 |
歩行は6000歩の数よりも、一歩一歩の質を高めましょう。
この世界は自業自得な側面が多々あります。
地面を蹴りつけた分、自身の体を傷つけます。膝を痛め股関節を含む体幹が固まります。
地面をいつくしむ感覚で大切に歩いていただければ幸いです。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
コミュニティセンターのホームページ制作に関わって8年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。マンションの理事長を17年続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。
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