居住者さまと和やかにお付き合いすること、接遇が一番大事
コミュニティセンター便り第50号-2019年7月1日発行
第50号では、神戸市でマンション管理員代行業務に従事するOさん(71歳)を紹介します。
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Qご自身のプロフィールをご紹介ください
大学を卒業してから6年ほど塾の講師をしていました。空いている時間を使って子どもたちに書道を教えていました。現在は小・中・高、社会人、主婦などを対象に、某会派の教材を主体として土曜日に指導しています。
ある時、叔父から自分の建設資材の販売会社を手伝ってほしいと言われまして、50歳ぐらいまで 20年ほどその会社に勤めました。叔父は社長でしたが、有名無実な存在で、事実上、私自身が社長を代替していたのが実情でした。従業員からは私が「社長」と言われているような状況でした。最も業績があった時期には年商十数億まで達していましたね。私が退いた後は、甥(おい)が後を継いでやっています。 その後 67歳まで神戸市長田区区役所や神戸市公園緑化協会など、神戸市の仕事に従事してきました。
退職後に新聞広告でコミュニティセンターのことを知ることになり、それから 3年半、当社で仕事をさせていただいています。Q現在のお仕事について現在は、固定物件の管理員業務を行っています。基本的には、午前中、12時まで仕事をしています。
従来は固定物件ではなく、不特定の現場で管理代行業務を行っていました。初めは続けられるかどうか不安なところもありました。マンション管理という仕事に対する専門知識を持っていたわけでもありません。管理員としての理想的な仕事ができているかどうか判断できませんが、何とか現在に至っています。
Qお仕事をしながら感じることは?
確かに以前勤めていた仕事とは業務の内容も随分違います。清掃はまだまだ得意ではありませんが、居住者さまとお話ししたり、お手伝いしたりすることには自信はありました。マンションの管理のお仕事も常識的な内容ですからなんとかこなせているのだと思っています。
不特定なマンションに代行で行っている時は、固定の物件と違ってあまり居住者さまと接する機会もありませんでした。現在固定で入っている所は、一日 4時間ですが、単発的な管理と違って継続的に業務に携わることができますので、さまざまな仕事ができていると感じています。一日 4時間のうち半分が管理の業務、半分が清掃といった感じです。
Qお仕事をする中で大事にしていることは?
マンション管理の仕事に携わりながら一番大事だと感じているのは、居住者の皆さまへの接遇、あいさつですね。特にご婦人たちやお子さんたちと和やかに接することが大切だと考えています。
28世帯の固定物件の管理員業務を担当するようになり、1年ほどになります。マンションの理事長さんからも「いい人に来てもらった」と喜んでいただいています。集会室でもあれば、子どもさんにお習字を教えても構いませんよと、理事長にお話ししたりもしています。居住者の皆さまとの関係はうまくいっているとうぬぼれています。
Qお仕事のやりがいは?
忌憚(きたん)のないところ、業務自体にやりがいというほどの感覚はほとんど抱いてはいません。他の自分の真の目的の成就のために一生懸命仕事をしているということです。これは仕事にやりがいがないという意味ではありません。ただ、課せられた業務はしっかりと遂行するということです。今の職場で仕事をうまくやれているという自負心はあります。
Q業務をより良く遂行する秘訣は?
コミュニケーションと接遇でしょうね。
マンション管理業務といってもいろいろです。いくら清掃業務が大事だといって完璧に作業し、書類手続きをパーフェクトにやっていたとしても、ささいな過失で指摘されたり、何か言われたりすることになるでしょう。そういう意味では日頃の人と人とのお付き合いが一番肝心な事だといえます。
キャラクターが合っていないと、つまり人付き合いがうまくいっていないと、問題が生じることがあります。これは私の経験ではありませんが、居住者さまとの関係性によっては、取るに足らないような過失でも、厳しく指摘されたり、クレームが生じることも起こり得るということです。
居住者はお客さまですから、絶対に上から目線、つまり高圧的にならないことです。私は今まで社長のような仕事もしてきましたし、役所での仕事もしてきましたので、人との付き合いには慣れているところもありますが、人間関係というのはその時折に難しいところもあります。今は管理員としてのその辺の付き合い方は一つ越えたところがありますが、居住者さまとの関係性がとても大事だと思っています。
Qお仕事でうれしかったことは?
うれしかったのは何人かの居住者さまから「この子(居住者のお子さん)は管理員さんとお会いするのが楽しみなんですよ」と言われたりすることですね。子どもたちはかわいいですからね。実際、大事に接しています。それを楽しみに仕事をしているところもありますね。
Qお仕事以外では何をされていますか?
趣味は書道のほか、絵を描いたり、文章を書くのも好きです。エッセイや小説を書いたりもします。時間を見つけては古代史の文献を調べながら、例えば『日本書紀』をテーマに執筆を進めています。これが実に興味深いんですよ。多芸は無芸ですかね。
Q今後の抱負は?
仕事では与えられたことを確実に行いながら、仕事以外のことを充実させていきたいと思っています。
Qこれから管理代行を目指すかたへひと言
繰り返しになりますが、居住者のかたと和やかにお付き合いすること、コミュニケーションと接遇が一番大事だと思っています。少なくとも、居住者さまから後ろ指をさされるようなことがないようにすることが管理員としての役目であり、大事なことだと思っています。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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