マンション管理人の仕事は居住者さまのために。人の役に立つ仕事をしたい。
コミュニティセンター便り第39号-2018年8月1日発行
更新日:2022年4月6日
第39号では、都内のマンションで管理代行業務に従事する、KKさん( 76歳:インタビュー当時)を紹介します。
● 72歳で他社のマンション管理人職を定年退職し、当社に登録
● マンション管理人は人間を相手にする仕事である
● 居住者の方の想いを受け止める人間性が必要
● 後進の方々は、現状に満足せず、常に自分自身を研鑽していって欲しい
Table of Contents
Qコミュニティセンターで働くようになったいきさつをお聞かせください
コミュニティセンターさんに勤める前は、マンションの管理人の仕事を14年間していました。それ以前は、百貨店に勤務していました。57歳で早期退職して、マンション管理の仕事をするようになったんです。
72歳になって定年を迎えたのですが、有給休暇を取っていた時に代行で来ておられたコミュニティセンターのかたが、「定年後、コミュニティセンターでどうですか?」と声を掛けてくれました。体力的なこともありますし、72歳以降も仕事をするとは思えなかったのですが、「コミュニティセンターには定年はありませんよ」(当時は)ということもお聞きし、コミュニティセンターさんで働くことにしました。
しかし考えてみれば、ありがたいことです。高齢になれば、働きたいと言ってもそうそう簡単に働けるものでもありません。
健康であってこそですから、体力的に衰えないようにと、足腰を鍛えるという意識も出てきます。居住者のかたと会話もしますので、そのための話題も持たなければなりません。さらにはマンション管理上の問題を解決するために、考えることも多くなります。そうなるとボケている暇がないんですね。当初は、月の半分でも仕事が頂ければありがたいと思っていましたが、今はスケジュールに空きがないくらいお仕事を紹介していただいています。ありがたいことです。しかしそれをしっかりこなさなければなりませんので、業務にどう対応するかということを自分なりにきちっとしておかなければならないと常に思っています。この仕事は自分のためにしているではありません。基本は居住者のかたのためです。
Q代行員としてのお仕事についてお話しください
コミュニティセンターで代行員を勤めるようになって4年目になります。ある物件の管理を1週間のうち週4日(月火金土)、午前中行っています。日曜日はお休みしますが、残りの 2日(水木)と、日によっては午後から夜の時間帯も代行員として他のマンションの管理の仕事をさせていただいています。こんな具合に、(実際に手帳を見せながら)手帳にもびっしり予定と結果が書き込んであります。
代行を担当したマンションを再び担当することもありますので、一度担当したマンションの引き継ぎ内容や基本情報はファイリングしておきます。今ではそのファイルも 7冊以上になりました。担当したことのある物件は、3年半でトータルで 100物件以上になります。今はスマートフォンですぐに場所を確認できるので便利ですね。
たとえ 3時間ほどの代行業務でも、プラスして何をやろうとか、やるべきことを整理して、目標をもって取り組むようにしています。初めての物件のときには、もちろん引き継ぎはしますが、事前に自宅でも業務の段取りを確認し、作業の流れをシミュレーションしながら、漏れがないかどうかをチェックして当日に臨みます。何となくやるというよりも、目的をもってきちんとやりたいというのが私の信条ですので、毎回そのようにしています。居住者目線で仕事をするように心掛けています。駐車場や駐輪場、ごみ置き場など、物件によって場所や位置、勝手も違いますので、事前に確認するようにしています。
Q仕事以外の楽しみは?
仕事が終わった平日の午後の時間が空いている時は、DIY(専門業者でない人が、何かを自分で作ったり修繕したりすること。英語の「Do It Yourself」の略語で、「自身でやる」の意)ですよ。近隣のかたの庭木の剪定(せんてい)をして差し上げたり、竹製のフェンスを組み立てたり、近所の草取りもやってます。近所は一軒家が多いですし、一人暮らしのかたも多いので、やることが次々出てきて楽しいですよ。もちろん、ボランティアです。好きでやっています。喜んでいただけると本当に楽しいですよ。自分の家でもバラを育てています。つぼみやきれいに咲いたバラの花を女房や家族と観賞するのが楽しみですね。
土曜日は夕方の管理代行の仕事が入っていますが、終わった後は喫茶店に入ってゆっくり時間を過ごして います。そのティータイムもまた、楽しい時間ですね。
以前 14年の管理人を勤めたマンションを辞めた時、居住者の皆さんから寄せ書きを頂きました。(実物を見せながら)こういったことが今自分がマンション管理の仕事をする心の糧になっています。居住者のかたの思いが伝わってきますよね。
Q後輩の皆さんにひと言、そして今後の抱負を
代行の仕事をあまり簡単に考えないでほしいですね。簡単にできると考えないでほしいのです。なぜかと言うと、人間が相手の仕事だからです。居住者のかたそれぞれの思いや考え方もあります。常に自分自身を研さんしていってほしいと思います。私自身もまだまだ足りないと思っています。体力、気力がないとこの仕事はできません。コミュニティセンターに入られるかたは心機一転、心を新たにして、これによって人生を変えるという気持ちで取り組んでもらいたいと思いますね。そうすれば、何らかのかたちで、世のため人のために役に立つような存在になると思います。人の役に立たないと意味がありません。私自身もそう思って勤めています。
… まとめ..コミュニティセンターから一言
今回は、都内のマンションを中心に、マンション管理人としてご活躍のKKさんを取材してきました。72歳で他社のマンション管理人を定年後、当社にいらっしゃったKKさん。2022年80歳を迎えられていますが、現役マンション管理人として活躍されています。
マンション管理人に関するよくある質問FAQ
Q.どんな人がマンション管理人に向いていますか?
コミュニケーション力のある方・誰かの役に立つことが好きな方・体を動かすことが好きな方には向いている仕事と言えます。特別な資格や経験は必要ないので、定年後初めてマンション管理人の仕事に就いたという方も多くいらっしゃいます。
Q.最高齢のスタッフさんは何歳ですか?
最高齢は85歳です。当社のスタッフは健康であって体力・気力のある方が多く、当社で10年以上勤続されている方もたくさんいらっしゃいます。
この記事を書いた人
株式会社コミュニティセンター社長室長
コミュニティセンター便りの取材に携わって4年、最近は原稿のデザイン制作や動画制作を一手に引き受けている。取材の時は物件を訪れスタッフの生の声を聞き、管理員業務のやりがいや楽しさを伝える無類のワイン好き スタッフとはいつもお酒の話で盛り上がっている。
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