)コミュニティセンター

「マンション管理代行業務」のパイオニアかつ専門会社の株式会社コミュニティセンターは、シニアが望む、シニアに望ましい働き方について追求しています。より多くのシニア層のかたがたの社会参加の機会の拡充、シニア層に適した「ワーク・ライフ・バランス」の実現のために、同ニュースレター「コミュニティセンター便り」をお届けします。

第28号 2017年9月1日発行

Q以前のお仕事は?

建築関係です。ビル用のサッシを扱っている企業の販売代理店に勤めていました。工事施工一式の営業を担当していました。ビル用のアルミサッシ、マンションや学校の玄関扉や窓のサッシなど、建築の補助部門です。営業先は、大手ゼネコン、設計事務所、商社などでした。 長く営業の仕事をしてきましたが、転職を考えるような時期もあって、もう少し技術や知識を得るようなことをしていたらと痛感することもありましたね。なかなか次の仕事が決まらない時に、新聞のチラシに関西の電鉄系管理会社の募集が掲載されていまして、うまいこと入ることができました。
 
僕が配属されたマンションというのはかなり規模が大きかったですね。団地型で築 25年の千数百戸のごっついマンションでしたが、仕事は結構おもしろかったです。管理員というのは小さなマンションで、居住者に「行ってらっしゃい」と言って、ちょっと掃除して、水やりをする、そういう所だと思っていたんです。ですから、仕事に就くことが決まって、課長から現場に連れて行ってもらった時も、「課長さん、僕は将棋が趣味でしてね。ちょっと暇で何もない時、将棋新聞読んだらあきませんか?」と尋ねたほどでした。
 
ところが、現地に行ってびっくりしました。駅前に4棟建っていましてね。敷地が 5万5千平米ありました。管理員は 5人。管理員室にはパソコンが並んでいましたし、ほとんどフロント業務を兼ねたような管理業務でした。半年ぐらい無我夢中でやりました。
 
ちょっと慣れてきた頃に、管理業務主任者という資格があることを知ったんですね。僕は資格を何も持っていなかったので、資格を持ちたいと考えて 59歳の時にチャレンジしましたが、滑りました。60歳の時にもう一度チャレンジして受かったんです。次はマンション管理士に挑戦しました。宅建(宅地建物取引主任者:現、取引士)の勉強をしていたらマンション管理士の資格も取りやすいという話を聞きまして、僕は単純だからダブルで勉強して挑戦しました。それで 61歳の時にマンション管理士の試験を受けたのですが受かりませんでした。62歳の時は両方受けましたが、両方とも滑りました。63歳の時に宅建に受かって、64歳の時にマンション管理士に受かりました。
 
三つの資格を取って 65歳までに自分の事務所を開こうと計画的に考えていましたので、ブログも作って準備したりしました。もちろん、個人で事務所を運営するのはかなり難しいことです。妻に相談したところ、「あんたやめとき。あんたは人徳がない、人を引き付ける魅力がないから、あんたなんぼやったって無理」と反対されまして、すっぱり諦めました。それで 68歳まで管理会社に勤めたんですね。

「楽しく、やりがいを感じて仕事をしています」

Qコミュニティセンターとの出会いは?

管理会社に勤めている時にコミュニティセンターさんの存在を知りました。70歳過ぎても働きたいなあと考えていたのですが、そんな時に管理会社の同僚から、代行員で 72歳の元気のいいかたが来られていたという話を聞いたんですね。それがコミュニティセンターの登録スタッフの代行のかたで、それをきっかけにコミュニティセンターさんに関心を持つようになりました。それで時期を見て、コミュニティセンターさんに「実はお宅で働きたいんです」と電話したんです。その時いろいろ聞かれたので、自分が書いていたブログ「マンション管理士の散歩道」を紹介して僕のことを知ってもらいました。その後、履歴書を持って面接をしてもらうことになったというわけです。

Qコミュニティセンターで働くようになって良かったことは?

コミュニティセンターさんに入って一番プラスになったのは、いろんな人と知り合えるようになったことです。それまでは同じマンションに 11年間いましたが、5人の管理員だけで、マンションの中だけでしたからね。こちらに来てからは、あちこちに行きました。約 3年で大小 35、6カ所に行きましたね。こちらに来ることによって、コミュニティセンターのかたはもちろんですが、管理会社の管理員さんとも良い付き合いができていますし、人との付き合いが増えたことが僕の一番の財産になっています。

Q管理員という仕事についてどのように考えていますか?

管理員は誠実で人柄が良く、すごく人がいいと考えているのですが、僕はこの仕事は「役者」だと思っています。小さい所ではほとんど管理の仕事はないんです。水をやって清掃やっているだけです。そういう所ではのんびりした、ほがらか管理員さん、そんな感じですね。大きい所では、管理員のローテーションや会 計、事務処理をパソコンで管理しなければなりません。そういう所ではやり手の頼りになる管理員さんと、使い分けています。行く場所ごとに変えています。
 
それから僕の心掛けていることは、「言われたことをやる」ということです。それ以上でもそれ以下でもないんですよ。やり過ぎては良くないのかも知れません。言われたことをほがらかな顔でちゃんとやる、それが僕の信条です。

Q管理員の仕事で印象に残っていることは?

管理員が経験することを全部経験したと思っています。飛び降り自殺、居住者の孤独死にも遭遇しました。その中で印象的だったことを一つお話します。
 
管理員になって 9年目、マンションの 13階でのことです。ある婦人が「隣りの部屋から『死ぬ、死ぬ』という声が聞こえますよ」と僕に言ってきたんです。その時管理員室には 3人が勤務していたのですが、3人で話し合ってそこでは何か対応しようということにはならなかったんです。しかし 10分ほどしても気になるんですね。「死ぬ、死ぬ」と言っているというのに何もせず、実際に不測の事態だったら、これは大変なことになると…。それでその部屋のチャイムを鳴らしてみましたが、反応がありません。理事長に相談して、警察を呼ぶことになったんです。レスキュー隊がテラスづたいにベランダからガラスを割って入ってみたら、居住者が倒れていました。すぐに救急車を呼んで担架で運ばれました。脳梗塞だったんです。3カ月ほど入院されたと思います。その後、そのかたの近くに住んでおられたご両親が僕を訪ねて来られました。「杉本さん、娘の命を助けてくださってありがとうございます」とお礼に来てくださったんです。今でも考えたら、ほんと怖い話です。ゾッとします。もしあの時そのままにしていたら、おそらくそのかたは亡くなっていたことでしょう。そうなれば大変なことになっていました。

Q今後の抱負は?

体の続く限りこの仕事は続けたいですね。コミュニティセンターさんがよろしければ80歳まででも勤めさせていただきたいです。新しい出会いもありますし、あちこち行きますし、飽きることがありません。いろんな所でいろんな話ができますし、楽しく、やりがいを感じて仕事をしています。今、僕は幸せです。


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